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■ ほんとうの面白さ
「人類月に立つ」っていうのかな? NHKの深夜やってる海外ドラマがけっこう面白かった。 アポロ計画について、連続ドラマになってるらしい。 トム・ハンクスがナビゲーターとして最初に出てきて、びっくり。 彼の出演作「アポロ13」は感動して泣いた映画のひとつ。 その関係でこのドラマにも関わっているのかもしれない。
アポロ15号の地味な話が心に残る。 乗員はパイロットとしては一流だが、 地質学者としては、素人。 月面探索で必要なのは、 彼ら自身が地質学者と同じ目と手を持つことで、 短期の実習を受けることになる。 担当したシルバー教授ってひとが、これまた野外実習にはうってつけのタイプで、 それまでいかにも学者肌の人間に教科書と黒板を前に授業を受けてきて、 地質学なんてつまらないと思ってた彼らが、 「おまえはどこから来たんだ?」っていうふうに、 目を輝かせて石を見るようになる。
けっきょく、彼ら宇宙飛行士は、 素人がただ歩き回ったのでは絶対に見つけられないような、貴重な石を見つける。 シルバー教授が、事前に、彼らにぜひ見つけて欲しいと熱望した、 月がどうして出来たのかを語る可能性のある、とても古い石を。
その価値が解る目を持ってはじめて、ほんとうに感動できたわけだ。 ただ月にたどり着いて、ただ石を拾って帰ってくるなら、 ロボットでもできるのだから。
苦労しなくちゃ本当の面白さにはたどり着けない。 これは学問に関わらず、なんにでも共通して言えること。 それほどのめりこめるものを見つけることが、実際には難しいのだけど。
2001年08月11日(土)
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