unsteady diary
riko



 42分の1

トローチ舐めながら、集合時間から面接開始まで延々4時間待った。
妙に疲れたけれども、行ってよかったと素直に思う。
おかげで、出版という方向そのものを諦められそうだから。

ESと筆記で、既に6分の1くらいに絞ってあるのに、更に一気に7分の1に絞られるという。
やる気もESも筆記も全部ちゃんと基準以上の人間が受けに来ていて、
それでも、7人中、6人は蹴られてしまうわけだ。

面接は13分くらいしかなくて、ESを見ながら適当に雑談レベルに終わった。
志望動機さえも聞かれなかった。
面接官が面接慣れしてないなー、という印象を受けた。
そういう雑談のときは、どれだけ会話が面白くなるか、が決め手になるんだろう。
だが、私がある程度まともにしゃべったつもりでも、可もなく不可もなくってやつになってしまう。
はきはきしゃべろうが、笑顔で話そうが、内容が面白くない、受けないんだもの。
なんかこう、誰から見ても魅力的な人間っているでしょ?
そういう決め手がないっていうこと。
悲しくても、それも現実。
いくつも最終面接まで行きながら落ちるタイプの人は、特にそう言われるようだ。

可もなく不可もなく、とか。
器用貧乏とか。
そういう言葉って、いちばんどうしようもなくて、めげるんだよね。
一生懸命やったからって、光るものが出てくるわけじゃないから。
そういうのって、アナタには才能ないんだよ、と言われてるようで、
自分を否定されるなかでも特に返す言葉が見つからなくて、
俯いてしまう。
それならいっそ、あくが強いとか、個性が強くてこれには向かない、とか
そんなふうに言われたほうがマシだと思う。



椅子に座っていてさえも、なにやらフラフラするなあと思ってたら、
帰宅して熱を計ってみると、38度8分あった。
もう少しで39度じゃん…。
いくら私が熱に強い方だとはいえ、さすがにしんどいわけだ。
関節が痛かったりするのも、ガタが来たのかしらと思ってたけど、
この熱のせいらしい。
それでもアナウンサーの人なんか、39度出てもお仕事するとか。
ひぇ〜。
まだまだ甘いってことだろうな>自分





―その2―

大人しく寝ようと思ったのに、咳がおさまらず、けっきょく寝つけない。
咽喉と胸の中間あたりがずきずきする。
重たい咳のしすぎ?
咳が続いて、肺病じゃないかと間違われたことを思い出して苦笑してしまった。
肺病はもっと軽い咳が長く続くらしいけど。

まさか風邪のときのアルコールやるわけにはいかないし、
勉強する元気なんてないし。
そんなこんなで、あまり頭の使わないことに没頭することに。

拾ってきた画像を処理して、トップを替えた。
もとは鮮やかな海の色で、いかにも額つきのポスターっぽいイラストだったのを、グレースケールに加工して色をなくしてしまう。
unsteadyというサイトのタイトルを決めたときから、
ずっとグレーばかりだなあと思う。
ほんとうは淡い水色や葉っぱの色なんかも好きだけど、
あいまいで色の無い色であることが、たぶん「らしさ」なんだろう。

最近やっと色のある服を着るようになったけれど、
数年前までの自分そのものだと思う。
グレー・ブラック・ダークブラウンくらいしか着られなかったのだった。
就活でまた地味な色を着ることで安心してる自分を発見して、
逆戻りしないように気をつけなければとふと思った。

色は、選ばなくていいほうが楽なのだ。
選ぼうとすると、そこに自分の価値観が入るから。
けっきょく、どんな色も似合わない気がしたりして…。
だから、自分をある程度好きになることが必要になる。
うん。
たぶん、少しは好きになれていたはずなんだと思う。

でも最近は、電車のなかの窓さえ怖い。
3日に出かけたときに、派手な色のニットを着ていってしまって(寒くてちょうどあったのがそれだった)猛烈に居心地悪くて泣きそうだった。
上手くいえないけれど、自分じゃないような居た堪れなさを感じるんだと思う。

よくない傾向だわ。

2001年05月08日(火)
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