6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2006年11月26日(日)   不均衡な月、崩れる音

Sの衝撃の余波的、短文。

色んな感情が混じり合ってて、どうしたらいいのか。
未だによく解ってません(笑)

だから、こんな奇天烈な文が浮かぶ罠・・・・・orz

脳内に漂う言葉の破片を拾い上げて、なんとかカタチにしてみた文だったりするから。
しようがないか。

アハン(;´Д`)

絵茶で大量の素敵S萌えに接して、興奮したんだと思われ・・・。
文書くの久しぶりのくせに。
一気に(寝ないで)バリバリ書いちゃったりしてね・・・・・。

[現在時刻午後12時30分をおおいに越え中]

なので。なんか、勿体ないので、アップしてみる方向で(笑)

けども。
あまりにも、お恥ずかしくッて。
そっと、密かに、消してしまうかもしれませんよ・・・・(ボソリ)
















































ぴんと張り詰めた弓張り月。
その均衡を崩したくなかった。

変化も永遠も、停滞も。
不変も、可能性も、何の干渉も。
与えたくはなかったし、与えられたいとも思わなかった。


でも。
その危うさの上に築かれた均衡を崩すのは。

いつだって、奴自身だった。
そう、いつだって。
そして。
勝手に追い詰められていく、自分自身の脆さでもあった。




自分は、その清廉な均衡が。
愛おしくて。
恐ろしくて。
目を逸らし、感情を殺し、現実に背き続けた。

そして。
奴は、ただ、ひたすらに。
己の正義と、己に根ざす生の強靭さを貫く為に。
その均衡を維持し、現在を歩き続けた。




相反する者の様に在り続け。
けれど、互いを断ち切れず。

心の奥の、奥底で。

我侭を泣き叫ぶ、子供の様に。
悪足掻きをする、大人の様に。

微妙な距離を緩衝物にして。
求め続けていたのかもしれない。

お互いに無いモノに、焦がれ。
けして届かぬ月を欲し、手に入れたがる、解らず屋の様に。







灰色の壁。
無機質に伸びる白い線。
その分岐。

まるで、彼岸と此岸の縮図。

銃を構える、その姿。
強い眼差し。

強靭で、そして、柔らかいゴーストが、そこに在った。

躊躇わず、引かれる引き金。
甲高い銃弾の咆哮が響き渡る。


はらはらと崩れる、弓張り月。


名前を呼び、駆け寄る自分。
止められない。
無様に、泣き喚くゴーストの嗚咽。





これは罰か。
欠け堕ちたゴーストの一部。
ネットの海に消えた、それだけに、固執して。
奴の変化を拒んだ、自分への。


あまりにも、重い枷か。









そう。
いつだって。
この弓張り月の様な均衡を壊すのは。
奴だった。









END


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武藤なむ