6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2006年05月12日(金)   鬼の守人 ─嚆矢─  <序>/<壱>

久々に鬼シリーズ。
変化。
成長。
そんなものを目指してみました。



このお話は。
イベント+通販でお手数・ご迷惑をお掛けしたお詫びに・・・と、O野寺さんにリクをお願いして。
それを素に、出来上がったお話だったりします。

鬼の話を。
といわれて、嬉々として書きました。
が。

なにやら、リク内容から外れたような気が・・・?

あわわ、申し訳ございません・・・!!(;´Д`)
文力が足りませんで、このような話になりましたが。
でも、精一杯、楽しんでもらえるように!と書きました。
なので、お気に召していただけたら、嬉しゅうございます。

意気込みすぎて、ドツボに嵌り、遅筆の罠。 ←三重苦か・・・orz

O野寺さん、遅くなってしまいましたが、お納めくださいませ。
今のところ、一部ですが(笑)

(まだまだ続きますので、この後もお付き合いいただけたらサイワイです^^)

そして。
鬼が好きだーと言って下さった方々にも、捧げたいと思います(´∀`*)ノシ
















序、嚆矢





皓、と白く。
嗷、と黒く。

弓、きりりと撓り、矢、ひゅうと啼く。

放たれた矢は、何処へ。
空を裂き、一条の道を駆け。
射抜くのは、何か。


善しか。
悪しか。



偶然が重なり。
必然が始まる。













壱、選択



日曜の昼下がり。
一本の電話がかかってきた。

それを受けた兎草は、暫し考え、出掛ける事を選択した。
休日を家でまったり過ごそうかと思っていたが、出掛けるのも悪くない。
パーカーをはおり、ジーンズの尻のポケットに無理矢理、財布を捻じ込むと部屋を出る。
その後ろを当然のように、馬濤がついて来た。
階段を下り、居間に顔を出す。
出掛ける前に、祖父である大輔に声をかけていく為だ。
先程までいた素子も、仕事に出掛けたらしく、姿がない。
「祖父さま、俺もちょっと出掛けてきます」
その声に、新聞を読んでいた大輔が顔を上げた。
眼鏡を外しながら兎草を見て一言。
「何処まで出掛ける?」
そう静かに問われ、兎草は答えを返した。
「神望町。頼んでおいた参考書が届いたっていうから、取りに行こうと思って」
電車に乗って二駅先の街の名を告げると、大輔は少し思案顔になり、
「少し待て」
とだけ言うと自室の襖を開け放ち、その奥へと消えてしまった。
「家長のヤツ、どうしたんだ?」
馬濤はひょいと兎草の肩の辺りに顔を突き出すと、訝しげに呟く。
全くワケが分からない兎草も、それには、さあ?と首を傾げるしか出来なかった。

閉じられた襖が、再び開くまで。
二人は待つしかなかった。


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武藤なむ