6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2006年03月13日(月)   アマエルオトコ

ふんふん〜♪と書き終わって、タイトルをつける。
つけてから。
GIGでのトグ・オンステージの回のタイトルに似ていることに気づいた(笑)
でもまぁ、これもアリだろうと、そのまま使用の方向。

このお話は、通販詳細メルでの私の微妙な文面のせいでご迷惑をお掛けした、Tもつさんへの謝罪文だったり。
「釦」という、なんともム腐フな(笑)お題をいただいたので、お色気方面で書けたらいいなぁーなんて、意気込んでみました訳ですが。

不発・・・・orz ←リキムカラダヨ・・・・・

グフォ・・・(゜死゜;)
でも、なんだかんだと自分では気に入っていたりします。
楽しんで書けたので^^

Tもつさん、こんなカンジの文ですが、お納め下さいーーー((orz ペコペコ
お気に召して頂けるか、わかりませんが(笑)





















ロッカールーム。
半裸の男が、ベンチに座っている。

どっかりと腰を下ろし、動こうとしない。

それを横目に、着替えを済ませてしまう。
濃いグレーのスーツ。白いシャツに、黒いネクタイをきっちり締めた。
「おい、旦那。何やってんだよ」
ロッカーの扉の内側にある鏡で、ネクタイの位置を確認しながら、背後の気配に眉を顰める。
これから、荒巻に同行し、総理の護衛任務に就かなくてはならない。
急に決まったことだったが、いつ何があっても良いように、ロッカーに詰め込まれた衣服のおかげで、問題なく任務に就ける状況だ。
相棒である、この義眼の男もまた然り。
しかし、上半身裸のまま、動こうとしない。
その手には、淡いグレーのシャツが握られたままだ。
「さっさと着替えろよ」
「メンドクセェ」
その返答に、溜息が漏れる。
どうやら、この任務がお気に召さないらしい。
これだから、荒事好きのマッチョは……。
上着をはおり、きっちり着込んでから、男に向き直る。
「それは、スーツを着るのが?それとも、この任務が?」
「どっちも」
思った通りの答えが返ってきた。
ワザとらしく肩を竦め、いつもは見下ろされている男の頭のてっぺんを逆に見下ろす。
「ったく。子供かよ、あんたは?面倒くさいとか言ってる場合じゃないの」
「───────」
「これは、お仕事。おわかり?」
腕を組んで、男の反応を待つ。
すると、義眼がこちらを向く。

「じゃあ、お前が着せて」

聴き取った言葉に、納得できないものを感じて、自分の中で反芻する。
着せて?
着せてと、言ったのか?
男の厚い唇が、何やら、変な笑みを浮かべている。

呆れてモノが言えない。

───と思ったら、大間違いだ。
「ハァ?何言ってんの。自分で着ろよ」
「なら、着ねえ」
電脳汚染か何かか。
この反応は。
愚図る子供のような反応に、口が引き攣る。
「お前が着せてくんねえなら着ねえ」
男はニヤニヤと口許を歪ませ、見上げてくるだけで。
動く気配はない。
どうやら、本気で、自分では着替えないつもりのようである。
「・・・・あんたが甘えても可愛くない」
苛立ちを押さえ、男の手からシャツを剥ぎ取った。
この男に、このまま付き合っていたら、任務に支障をきたす。
だから、仕方なく、言う通りにしてやるんだ。

「───立てよ、バトー」

男の笑みが深くなった。





出発時刻まで、あと15分。
視界の端に表示されているウィンドウがそれを告げる。





立ち上がると、目の前の男は小さく舌打ちした。
苛立ちながら、それでも、シャツを着せ掛けてくる。
普段は穏やかで、声を荒げることも、滅多にしない男が苛立つ様は。
見ていて、愉しい。

「──────」

無言でシャツに手を伸ばすと、釦を留めていく。
男の細くも無いが太くも無い、節くれだった指が、器用に動く様を見下ろした。
茶色い頭が動きに合わせて、小刻みに動いている。

「ったく・・・何で、俺が。あんたの着替えを手伝わなきゃなんないんだよ」

釦を留め終わった男が、ぶつぶつ言い出した。
しかし、文句を言いながらも、今度は袖口の釦を留め始める。
それに、口許が勝手にニヤつく。
なんだかんだと、甘えを許す男に、笑わずにおれようか。

「この位の愉しみがねえと、こんな任務、就きたくねえ」

これは、かなり本音だ。
ツマラナイ仕事には、何がしかの見返りが必要だろう。
それをこの男に求めて、なんの障りがある?
相棒なのだから、当然だ。

「────その思考回路は、オカシイ」

男が嫌そうな表情をした。
顔を顰めて、ネクタイを寄越せと鼻息も荒く命令してくる。
ベンチに投げ出していた、ネクタイを掬い取り、渡す。
男は、ぶつぶつ文句を言いながら、受け取ったネクタイを首に回してきた。
シャツの襟を立て、慣れた手つきで結んでいく。

「従順なお前と違って、俺は任務にも常に楽しみが必要な人間なのよ」

見下ろすと間近に、男の不機嫌な眉間が見えた。
結び終えたのか、襟を元に戻し、ネクタイの位置を調節し始める。

「……阿呆か」

男は、一言そう言うとネクタイと同じ様にベンチに放られていた、ダークグレイの上着を掴み、胸元に突きつけてきた。
甘えを許すのは、ここまでらしい。
込み上げてくる笑いを口の端だけに止めるのに、苦労した。






出発時刻まで、あと5分。
キスをする時間くらいはある。








バトーは上着をはおると、ロッカールームを出て行こうとするトグサの腕を掴まえる。
それから、掠めるように、触れるだけの口付けをした。











END


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武藤なむ