季節感を味わうのも大切です。 それっぽいお話を書いてみましたよ。
せっかくだから。
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〆(。。;;)・・・三三(ノД`)ノ コッパズカシィーーーー
それは言葉だろうか。 それとも、感情? 心だろうか?
鈍色の空から降る、この白い雪のように。 降り。 積もり。
ふりつもる。
静かに、確かに。 見えない何かが、心に。
何故だか、それをとても大切に思うのだ。
「おい、そこの生身」 背後からの、不機嫌な声。 義眼の大男の聞き慣れた低音に、トグサはいつもの調子で応えを返した。 「やぁ、サイボーグの旦那。何か用?」 「用がなきゃ、相棒に声をかけちゃいけねえのか」 即座に言われた言葉に、小さく吹き出す。 どんな表情で言ったか、容易に想像できた。 振り返ることもせず、そのままの姿勢で更に口を開く。 「いや、あんたならどんな話でも相手になるよ。偉大な先輩でもあるからね」 「・・・可愛くねえこと言いやがる。ったく、頭に雪積もらせて、震えてる奴がいう台詞かっつーの」 本部ビルの屋上で夜景を眺めながら待機時間を過ごしていたトグサを、同じく待機命令が出ていたバトーが連れ戻しに来たようだ。
新浜に、珍しい雪が降って、一段と寒さが増したからだろう。
昨夜から降り続く雪は、薄っすらと都心部を染め上げ、その色を濃くしている。 生身のトグサが風邪をひいたら、と思ったバトーらしい行動だった。 ずかずかとやってきた男は、トグサの隣に立つと乱暴に頭に積もっていた雪を払い落とす。 「このクソ寒いのに、何やってたんだ、お前は?」 バトーの呆れた声に肩を竦め、 「完全防備で、季節感を味わってたのさ」 黒のコートにマフラー、分厚い手袋を身につけたトグサは、さらりと返した。 濃茶のジャケットの前を開けっ放しで、平気な顔をしている相棒は、それに少しだけ笑みを浮かべる。 「さっき、日付が変わったから・・・今日はもう、クリスマスだろ?しかも、珍しい雪が降って、ホワイトクリスマスときた」 トグサはふざけたようにそう言い、傍らのバトーの義眼を見上げた。 その口許は、笑い出したいのか、微かに震えている。 「待機中とはいえ、ロマンティックな夜じゃないか?折角だし、味わっておかないとなーなんてネ」 黙って話を聞いていたバトーからも、似たような笑みが返ってきた。 「折角のシチュエーションも、待機中じゃなぁ。しかし、所帯持ちは、考えも甘ったるいねえ〜」 フェンスに寄り掛かって笑うバトーに、 「外見に反して9課一ロマンティストのあんたほど、甘いことを言ったつもりはないけど?」 首を傾げてみせる。 「お前は、ほんとに可愛くないことを・・・・・・」 と、苦虫を噛み潰したようなカオになった義眼の大男に、トグサは今度は我慢することなく大声で笑い出した。
バトーの大きな手が伸び、また雪が積もりだしたトグサの頭を乱暴に掻き混ぜる。 いつもなら、その手を振り払い、文句の一つも言うところだが。
トグサはそれをしなかった。
雪は静かに降り続いている。
END
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