蹴文修記

2007年01月21日(日) アーセナル×マンチェスター・ユナイテッド

悔しいけど、おそらく今季プレミア最高の試合だ。
アーセナル×マンチェスター・ユナイテッド。
エミレーツスタジアムでいまだ無敗のアーセナルが、
首位を走るマンチェスター・ユナイテッドを迎えた一戦。

序盤からホームのアーセナルが攻勢をかける。
アンリやアデバイヨールのスピードを最大限に生かし、
スペースをうまく使った戦術で何度もゴールに迫る。
ピッチを広く使うサッカーをやらせたら、
いまのアーセナルは一番かもしれないなぁ。

でもユナイテッドは慌てず、最後の最後、中央を固める。
サイドにボールが流れ相手に保持されようとも、必ず
締めるところは締めている。絶対にコースを空けない。
そして鋭いカウンターで決定的なチャンスを作る。

先制点はそのカウンターを見事に決めたユナイテッド。
ここが勝負とみたエブラが長距離のオーバーラップから
センタリング。そのボールに飛び込んだのはルーニー。
大舞台でなんかやる男が唯一といっていいチャンスを
生かした。素晴らしいゴールだった。

点が動いたあと少しアーセナルのペースが落ちたものの、
試合の状況は変わらず。しっかりとユナイテッドが守りを
固め、アーセナルの攻勢をしのぎ続ける。
しかしまあ、守って守りきれる相手でもない。
特に今季ホームでは負けなしのアーセナルだ。

しかしその固い守りを打ち破るのには83分を要した。
同点弾を決めたのはファンペルシー。ロシツキーのクロス
をアンリが流し、ファーに詰めていたファンペルシーが
難しい角度からゴールネットを揺らした。

そしてロスタイム、ドローでも2位チェルシーとの勝ち点差を
広げられるサー・アレックスは守りを固める。
ロナウドを下げハインツを投入。終盤、ロナウドの裏を
徹底的に攻められ、破られていたので当然の交代だった。

が、固めたはずの守りがそこから破れるのもよくあること。
再び右サイドからのクロスにアンリがぴったりと合わせ、
ロスタイムの逆転ゴールとなった。この試合で初めて、
リオとビディッチが彼をフリーにした場面だった。

この試合、まるでチャンピオンズリーグのトーナメントを
見ているかのような緊張感があった。
まあ、昨日の試合がクタクタだったせいもあるだろうけど…。


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