蹴文修記

2007年01月08日(月) 盛岡商×作陽

誰がいったいこのカードを予想しただろうね。
盛岡の監督はいい指導をしているとか、
今年の作陽は一味違うと思えたけれど、
まさかこの「組み合わせ」になると考えていた
ひとはいなかっただろうね。

盛岡の攻勢をなんとかしのぎ前半をスコアレスで
終え、後半に満を持してエースを投入した作陽は、
この試合を「カタ」にはめることを考えただろう。

ここまで何度も、危ない場面を救ってきた作陽の
村井は、この試合でも先制点につながる素晴らしい
シュートを放っている。そして彼が前線にいるだけ
でチームが落ち着く、ボールの預けどころができる。

そして盛岡がPKを外したとき、正直勝負が決まった
と思った。盛岡のゴリゴリもここまでか…と。

しかし高校選手権、国立はそんなに簡単じゃなかった。
リードして硬さが感じられた作陽に対し、盛岡は
無尽蔵とも思えるスタミナと突破力で襲いかかる。
そしてこじ開ける。同点、逆転。

あきらめないチカラ。それが選手権を制した。
小粒だとか有力選手不足だとか影で言われた今大会
だったけれど、サッカーを最後まで諦めないという
姿勢を見習わなければいけない大人も多いんじゃないかな。


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