蹴文修記

2005年03月26日(土) 見えてきた

ナビスコ第2戦、川崎はガンバ大阪とホームで対戦。
まあナビスコだからとゆっくりめに等々力に出かけた。
でもさすがJ1なんだね。そこそこ自転車の台数が多い。
駐輪場の自転車の数で客入りが判断できるほど、もう
何回も等々力に通っているんだなぁ。

それにしても関塚監督の頑固さには驚いた。
ここに鹿島の、もといセレ蔵の影を感じてしまう。
人間って育ちが出るんだね、どんな立場でも。

3試合連続のドロー、それも勝ち点2を逃したとも
思える試合を2つ続けていたため、少しは布陣を変える
のかと思いきや、ケガから復帰した中村をボランチに
戻しただけで、他は開幕からぜんぜん変えていない。

この試合はナビスコカップであり、チームによっては
代表組がいないところで新しい戦力を試すとか、普段
控えの選手を出してみるとかいろいろするところだけど、
関塚監督は意地でもこのチームを形にしようとしている。

絶対的な自信をチームに持つこと、これは信頼感を築く
うえでもっとも大事なこと。勝てないからあれこれと
チームをいじってみたりすると、一時しのぎにはなる
かもしれないが、使われなかった選手は監督に小さな
不満をもつようになる。自分のなかで、調子は悪くない
と思っていたならなおさらだ。

その関塚監督にもっとも信頼されている選手、中村憲剛。
中村は去年、チームの大黒柱に成長した選手。
開幕には熱を出し、下がったと思ったら腰を痛めるなんて
遠足前の子どもみたいな状態になっていたけど、ここに
きてやっとスタメンに顔を連ねることができた。
外国人以外では、伊藤と並んでオールスターに出れる選手。
代表じゃないとこが微妙だけど・・・(笑)
なんせいちばんの激戦区ポジションだからねぇ。

彼がピッチに入っただけで、フロンターレの攻撃が生き生き
としだす。前節まで、点を取ってはいるもののセットプレー
やブラジル人の個人技とか、決してチームとして崩した
取り方、攻め方ではなかった。守りについても同じで、
1対1で止める、はできても組織での中盤の守備はつたない
ものだった。

先週までの川崎は、みんな好きに演って、合ったときには
素晴らしい音を奏でるジャムセッションみたいなもの。
音が合わなくなりはじめると、耳障りな音楽に変わる。
ところが今節の川崎は、中村という優秀なコンダクターが
試合を支配し、非常に統率の取れたいい展開を見せていた。

特に川崎の2点目。テレビニュースではジュニーニョのドリブル
からのゴールシーンしか映していないだろうけど、ハーフライン
付近から始まった中村とジュニーニョのパス交換は、見ていて
鳥肌モノの素晴らしさだった。これぞ川崎の誇る攻撃力なのだ。
我那覇とマルクスはそのとき、なんとなく?サイドに流れて
2人にスペースを与えていた。

それでも勝てなかった川崎フロンターレ・・・
最後の最後に集中力が切れた1つのプレー。
自陣コーナー付近でアウグストがボールをキープした瞬間、
ゴールキックかコーナーキックかスローインになるべきところ、
そこで一瞬の油断が生まれてしまった。

アウグストとアラウージョの間で弾んだボールは不運にも
ペナルティエリアの方向に転がっていった。
そのボールをアラウージョが奪い取る。
プレーが切れると思っていた周りはサポートにも入れず、
ニアに走りこんだ松波に決められてしまった。

その一瞬がゲームを決めてしまう。
サッカーは90分も試合時間があるけれど、
それは一瞬の積み重ね。
一瞬の油断が試合を決めてしまう。

反面、サッカーはミスを積み重ねて成立するゲーム。
相手のミスがないとボールは奪えない。
失敗しない選手、ミスしないチームなんてあり得ない。
難しい、だから面白い。

話は変わるけど、川崎に追いついてドローの結果を残した
チームは口を揃えて、川崎はいいサッカーをした、という。
相手に敬意を払うという部分はあれど、「最後に追いついて」
大喜びするレッズ、ベルディ、ガンバの選手たちを見て、
あなたたちは引き分けでいいのか?と思う。
そりゃ負けゲームをドローで終えるのは大きな意味があると
思うけど、普通、昇格組を相手に勝って当然のチームばかり
ではないのかな?

試合中はそんなことを忘れさせるほど、いいサッカーをして
いるんだ、と思うとドロー4連発も少し納得できる。
監督が信念を持ってチームを動かしている。頼もしいではないか。
いい根性を持っている。足りないのは少しの運だけ、そう思おう。

でも去年の傾向からして、J1復帰後の初勝利なんていう
オイシイ場面は、きっとアウェーだな(笑)



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