イラン戦の結果をあれこれ書くのも気が滅入るけど、 ここはひとつ、システムの話でも書いてみましょうか。
よく、システムでサッカーの結果が変わることはない、 システムよりも個々の問題だ、とか言うけれど、まさに その通りでしょう。
どんなシステムを取っても強いチームは強いだろうし、 弱いチームがどんなシステムを採用してもやはり弱い。 要は、そのシステムを構成する個々の選手の資質の問題。 今日の試合の場合、ジーコが取ったシステムが敗因と いうよりも、やはりそのシステムを構成する選手が敗因なのだ。
アジアカップで優勝した時のシステムは352で、基本的に 最近の日本代表はこの布陣で戦ってきた。中盤を厚くして ボールポゼッションを高める戦術で、非常にコンパクト。 トルシエ時代を引き継ぐ形で、彼のおかげで最近では 442を採用するJリーグチームさえ少なくなってしまった。
442のシステムの特徴は、攻撃面ではサイドからの攻撃。 守備面では相手のFW×2とCB×2が対峙する形となり、 その後に選手は余らない。352と比べ真ん中の守備が1人 減るから、DFの個々の負担は大きくなる。その負担は前に 並ぶMFが吸収することになるけど、縦に並んだ場合は1 ボランチ、横に並んだ場合はダブルボランチみたいな形になる。
今日の日本代表は、その部分で2人並ぶのか1人で対応する のか、少しあいまいだった感じがある。福西は好調で運動量 が多く、小野の守備負担を減少させていた。ところが、それが 攻撃時に生かせなかった。小野がFWを追い越すことはなかった。 一度だけ追い越した福西が同点弾を決められたことからわかる ように、守備を捨てて前に行けば大きなチャンスが生まれる。
僕は基本的に442だと真ん中の2人が縦に並ぶのが好きで、 その2人が頻繁に入れ替わり上下動を繰り返し、とどまること を知らないMFの運動量にうっとりする(笑) プレミアリーグのセンターハーフ、これが最高。
小野と福西にはそこまでの運動量はなかったし、アウェーだと いうこと、相手が中東最強のイランということから積極的に 上がることもできなかったのだろう。高地だから酸素切れも 怖かった。
そしてサイドのMF2人、今日は中田英と中村。残念ながら この2人はサイドの専門職ではない。敵を誉めるのもくやしい けれど、マハダビキアのような強引な縦への突破力はないし、 うまくセンタリングまでこぎつけても頭で勝負できるのは 高原だけで、高いCB2人に抑え込まれていた。
サイドの2人が本職でないと、両SBの上がるタイミングが 非常に難しくなる。また守りの意識の違いから、これまた 非常に守りにくい状況となる。今日の三浦は上がらなかった のではなく、上がれなかった。加地の前には広大なスペース があったけれど(笑)だいたいスカスカの反対側には人が 密集しているもので、クロス勝負の加地には逆にきつかった。 こんな状況では、ボール持ったままごりごりとゴールに飛び 込んでいこうとするような選手が必要だった。
代わりに誰が、なんてことは言わないけど、やはり今日 アウェーのイランで、442で最後まで戦うのは厳しかった。 ジーコの試合前の選択、442でダエイを抑える。強力な 攻撃力を持つマハダビキアとだれよ?カリミ?を人数かけて 抑える。この選択は間違っていなかったと思う。
この陣容で442を採用しきちんと勝てれば、それは日本 代表が、ジーコ率いる日本代表が完成形に近付いたといえた だろう。本職でないポジションで、その個々の選手の能力で、 強敵イランをやっつける、それは痛快だったろう。
前半終了間際、442を採用したひとつの理由であった ダエイがピッチを去った。そしてハーフタイム、1点の ビハインド、ジーコに、選手に、取れる選択肢はたくさん あったはず。しかし日本代表は、そのままの戦術で、自分たち の能力を信じて、戦うことを選んだ。
そう選んで力負けしたんだから仕方ない。ドローによる勝ち点 1よりも、勝ちによる勝ち点3を取りに行った。個々の力で イランに一歩足りなかった。1対1ではことごとく突破を許し、 人数をかけて守ろうとするとイランのサポートは網にかかる よりも早かった。
個々の力で見れば、明らかにイランが上回っていた。 しかしチームの完成度で見れば、日本が上回っていた。 10回対戦すれば、おそらく5勝5敗くらい。 やはり日本のサッカーをしなければいけない。 ジーコが望むレベルにまだ選手は達してはいなかった。 そのレベルに達した時、日本はアジアを卒業できる。
幸い、まだ2戦目。見たところイランもバーレーンも、 これから全勝で突っ走れるほどの戦力は持ち合わせていない。 最後の最後まで混戦は続くだろう。北朝鮮もどんどんレベル を上げてくる。 果たしてジーコは、次のバーレーン戦、選手に合わせて 戦術を選ぶのか、それとも理想のレベルまで選手を引き 上げることを選ぶのか。 ただ、ピッチで戦うのはジーコではなく選手たちだ。 2002年の選手がトルシエの戦術を自分たちの力で 卒業し、さらに高い水準に上りつめた。 今の代表はどうなるのだろう。 僕らはただ信じて応援するしかないから。
システムの話をするつもりが、最後はいつものパターンか(笑) ピッチに立っている選手に、一所懸命やっていない選手なんて いない。最良の選択をしない監督なんていない。
韓国も苦戦してますなぁ。いいスタートだったのにね。 ワールドカップ予選てものは、どんな強豪国でも苦労する。 そんなにサッカーって簡単なものじゃない。 強いところがいつも勝つならば、試合する意味ないもの。
ああ・・・
でも悔しいな。 鬱憤晴らして気を紛らわせるため、ドイツのチケット申し込んだ(笑)
明日は等々力だなぁ。 こっちこそそろそろ結果出してもらわないとなぁ。
あっ! PKじゃないのか〜、韓国ツイてるなぁ。 でも入らないときゃ入らないねぇ。それもサッカー。 4点取っても・・・・・・うっ

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