空色の明日
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映画がみたくなり上映時間を調べて 「くちづけ」と「中学生円山」という 両極端な作品で迷う。
泣きたいのか笑いたいのか自問自答しながら、 時間的には「くちづけ」が都合よかったのと まぁ、そろそろ父の命日でもあるし 父娘愛のやつにしとこうかなと、 今日のところは「くちづけ」にする。 堤監督、そして宅間さん脚本。 作った本人だからだけど 全体の空気感が固くなるのを 宅間さんがず〜っと解凍してくれてて 見ていてとても温かい気持ちになった。
映画を見て嗚咽を押し殺したのは初めてですわ。 単に涙腺が弱くなってるとかそういう次元ではなく もう、号泣。 もし家で見てたらもう大声でわんわん泣いてたと思う。 泣きリモコンかなんかをスクリーンの裏でもってて 押してるんじゃないかと思うくらい。
父と娘の関係って、まぁさまざまだろうけど まずなんとなく照れくさくて 会話も盛り上がるって感じじゃなく なんかポツポツとした感じだと思う。 しゃべらないけど愛情は隣にいても感じてて 何かあったらこの人は絶対に 私のことを守ろうとするんだろうなというような 気配を感じてるというか。 映画の趣旨とは違うかもしれないけど なんとなくそういうことを感じながらみました。 たぶん竹中さんがいつも恥ずかしそうな人だからかも。
父にくちづけなんかした覚えは 子供の時でもない。 子供にさえ常に恥ずかしそうで逃げ腰だったし 歩く時もさっさと前を歩いちゃう。 だから入院して寝てて動けないときに 顔を拭いたり撫でたり手を握ったりしたのが たぶん父に一番触った時だったと思う。 「動けない間にいっぱい触ったろ〜」と言ったら 恥ずかしそうに笑っていた。 それが私のくちづけみたいなもんだったな。
安藤みかげ
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