空色の明日
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晩ご飯をざるそばにしたので、ひさしぶりに天ぷらを揚げました。
得意料理が天ぷらだった母が「天ぷらは真剣勝負なのよ。」と言っていたのが ずっと頭の中にあって、私の中で「天ぷらが上手く作れたら一人前」みたいな 勝手な思いこみがあります。 未だに、天ぷら粉とか使ってズルしてるのでまだまだ半人前ですが。
そんな母から揚げてる途中に電話がかかってきて、普段なら料理の途中でも 手を止めて電話を優先する私ですが、「今てんぷら揚げてるからあとで」って 言ったらさすがに母は「あぁ、はいはい。」と最短で電話を切りました。 親子だなぁと思いました(笑)
天ぷらを揚げると黒澤明監督の「どですかでん」って映画を思い出します。 主人公の男の子のお母さんがバラックで野菜の天ぷらを揚げて売っています。 その揚げてる姿が、とてもたくましく女手ひとつで育ててるっぽくて 余計に私の中では天ぷらを揚げる音が勝負の音に聞こえます。
以前にも書いたけどお箸の練習をしてた時に「そんな下手な使い方では 天ぷらを揚げる時にヤケドするよ!」って変な怒られ方をしました。 別に天ぷら揚げなきゃいいじゃんなんだけど(笑) っていうか天ぷらなんかご丁寧に揚げる人が同世代に何人いるんだろう。
とりあえずなんかそんなこんなで私はその勝負にチャレンジし続けている。 いつか小麦粉だけで天ぷらをサクッと揚げられるようにならない限り、 私はいつまでもきっと半人前のままなんだな。
それにしても天ぷらが物差しって・・・・。
安藤みかげ
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