空色の明日
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神戸市に有馬という温泉地がある。 神戸市内から30分、大阪からでも40分で行けるとっても便利な場所。 でもちょっと敷居が高い。
歴史は古く、日本最古の温泉で、かの太閤秀吉が温泉地として 再興したと言われる由緒正しき温泉地だ。
つまりものすごく古い。 だから私たち世代には「ジジババの楽園」ぐらいのイメージしかなかった。
その有馬温泉で最も古い「御所坊」という旅館がある。 ここの今の主人がこの、ジジババ天国に新風を吹き込んだ。
一番古い(鎌倉時代からあって、秀吉も泊まったとか)ハード(建物)に 一番新しいソフトを組み込み見事融合させた画期的なお宿。
震災をきっかけに部屋の古いよいところを残しつつバリアフリーに するなど改良を加え、お風呂もお年寄りが座っても立ちやすい ちょっと高めの椅子を導入したり、手すりをつけたり。
そしてここの温泉は「金泉」といって赤くて全く透明感のない お湯なのだが、これを上手く利用し、男湯と女湯のしきりに工夫を加えた。 つまりお湯に入る所はしきりを高く、そして首まで浸かれる深さに なったところでしきりを目の高さまでさげる。 そう、夫婦やカップルで温泉に行くとお風呂に一人ぼっちで はいらなければいけないという弱点を克服してるわけ。 お湯が不透明だから全く見えないので、混浴とは違うのに お話しながら、顔を見ながら男湯と女湯で一緒にお風呂に入れるの。
ご飯だってものすごいこだわり。 魚は明石、肉は神戸牛。 朝なんか湯豆腐に載せる鰹節を仲居さんが目の前で削ってくれちゃう!! そして謎の木箱登場! 2段の引出しがついてる長方形の箱。 下の段に炭が、上の段に海苔が入っていて炙りたての海苔が食べられる! 日本古来の便利グッズってやつですな。
でもね、このお宿はやっぱり諭吉3枚くらい用意しないと泊まれないです。 そこはやっぱり老舗旅館。
でもご主人のすごいところはこっからです! 「もっと若い人が気軽に来れないとだめだ!」とプチホテルを 作ってしまいました。
古い古い朽ちかけた、それこそ昔の文豪が滞在してたような和風の 旅館を買い取り、レトロな洋館風の内装を施し、全室ベッドの 小さな「ホテル花小宿」をオープン。 食事は別で、これまた棟続きのものすごいお食事処。 なんとオープンキッチンの中にあるのはガスコンロじゃなく「かまど」。 つまり焼き物や蒸し物はそのかまどの炭の火で調理される。 ここで炊き上げたご飯のおいしい事ったら!!!!
お風呂も家族風呂2つ。 つまりお風呂に入る時、鍵をかけて貸し切りにするシステム。 だから男湯も女湯もなし。部屋数が少ないからできること。 もちろんすぐ近くにあるさっき述べた「御所坊」のお風呂にも行ける。 その時には名産品の竹細工でつくった籠を貸してくれて、 浴衣に下駄をカラコロいわせ、竹籠もって・・・・。 あー、温泉気分満喫!!!!! これで1泊2食で1人だいたい1万7000円。贅沢過ぎます!
昨日はその「花小宿」のお食事処にお昼を食べに行きました。 神戸市内ということを忘れるほどのんびり。 私の周りにはこのお宿のファンがすごく多い。 大阪に住んでるくせに新婚旅行代わりに「御所坊」3泊した夫婦さえ(笑) こんな素敵なお宿を1つでも知ってるってかなり幸せかも。
そんなにいうならHPのURLくらい載せとけよとお思いのあなた。 いえいえ、このお宿予約とるの大変なんです、大人気で。 だから内緒です。がんばって探してください。 もしUSJに行くなら直通バスもでてますからゴミゴミした 大阪市内になんかとまらずにこのお宿をオススメします。
安藤みかげ
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