空色の明日
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2001年06月10日(日) 訪問者

我が家は建物の3階。
1階のインターホンをピンポーンとやると、上のモニターで
訪問者が見える仕組みになっている。
つまり画面を見て「会いたくない」人なら居留守が使えるわけです。

先日ピンポーンとなったので画面を見ると『薬物被害』という
文字がデカデカと映っていてそのすみっこにまじめそうな
メガネの若者が映っている。
そう、おそらく彼はこの『薬物被害』に関する本を売って歩く
なにかの団体の青年なのだ。

しかし普通はこういうのって別の話題からスタートして
最終的に「本買って」へ繋げていくパターンだと思うのだけれど
彼はインターホンの真ん中の丸い所がカメラなのも、ちゃんと
把握していて、しかも正々堂々とその本をカメラに向けて
掲げているのだ。
なんて真正面からくる素直な青年なんだろう。

どうせ買わないんだからそこで居留守を使えばいいものを
なぜかその真正面さ加減にちょっと引かれてしまって
ついインターホンに出てしまった。

案の定彼は「このあたりを回らせてもらっている○○と申します。」
と自己紹介(いや、でも何の目的でとかいわないで自分の名前を
言うあたりがすごくやばそう・・・)を爽やかな口調でした。
そして「薬物被害に関する本をお読み頂きたいと思ってまいりました。」と言う。

ま、はっきりいってこの手のやつはここで本を買うと次から
「この人は少しでも勧誘の見込みがある」などと思われて
おそらくバックに控えているであろうなにかの団体の
強気で口のうまい上司と共に、後日やってくるというのがお約束なので
「いえ、結構です」と断ると、以外にもあっさりと
「そうですか。失礼しました。」と彼は引き下がった。

そのあっさり加減が以外な展開だったので(絶対あれこれと
食い下がってくると思っていたので)拍子抜けしてしまい、
それが逆にインパクトとなってこうして日記に書くくらいに彼のことが
気にかかっている。
「あんなことでは1冊も売れずにかえらなきゃならないよ。
マッチ売りの少女みたいに帰ってからどやされるんだろうな」
と余計な心配をしてしまうのです。(笑)

いや、ちょっと待てよ。
これが彼等の新しい戦略で、この気持ちが消えないくらいの後日に
またインターホンのモニターに『薬物被害』の文字が浮かんで、
つい買ってしまう気持ちにさせるという手だったりして・・・。

そういうことを考えててずーっとそのことが頭を離れないのです(笑)

あ、ちなみに彼が帰った後、郵便受けをのぞいたら「大川○法」の
パンフレットが入ってました・・・。


安藤みかげ