空色の明日
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2000年12月15日(金) 逃げ道

そろそろ今年を振り返る時期がやってきました。
今年一番私を変えた出来事2つ。
いい出来事・・・
PCを買った事。
友達に
「みかげちゃんは絶対首までどっぷりPCにつかる」
と予言されていた通り、私の生活の半分以上を
こいつが支配しています。
でもこいつのおかげでものすごく素敵な友達が大勢できて
とても充実した1年を送れたので感謝。

悪い出来事・・・
弟(クロちゃん)の親友 タッカン が死んだ事。
タッカンはクロちゃんの高校時代からのつきあいで
同じバンドのメンバーでもある。
クロちゃんの一番の親友だった。
ライブの2日前実家の近くのマンションから飛び降りた。
来年子供が生まれる事も知ってたくせに。
人が自殺する前って言うのはだいたいかなりおかしくなってる。
彼もおかしかったらしい。
第2の弟のようにかわいがっていたので私もお葬式にいった。
仕事がハードすぎてガリガリに痩せていた。
はじめてみた彼のお父さんは彼によく似てとても真面目そうな
人だった。
彼は真面目すぎて「会社をやめる」ことを思いつかなかった
のだと思う。

お葬式の最中、ふと私は自分の名前に関する由来を
父が話してくれたのを思い出した。
私の名前をつけたのは父だ。
画数とかも一応調べてつけたその名前を
「お前の名前は、完璧な画数よりちょっと抜いてある。
完璧にすると行き詰まった時、おかしくなるしかなくなる。
だからちょっと抜けるところを残しておかないとだめなんだ」
と説明していた。
だから私の名前は完璧な画数ではない。
抜ける所をもっていればタッカンも死以外に逃げ道をみつけられた
はずだと思うと悔しかった。

自分たちで経営をしてみてわかる。
仕事というのはどれも楽ではない。
仕事を愛せればそれはとても幸せだけど、多くの人は
お金を手にする為に、今日ご飯を食べ屋根のある所で眠る為に
働いている。
それに関してはいい仕事も悪い仕事もないと思う。
もちろん楽にたくさんお金をもらえればそれにこした事はない。
でも死を選ぶ事でしか逃れられないほどその仕事に
執着する必要などないと思う。
健康であれば世の中にはまだまだいくらでも仕事はある。
聞こえの悪い仕事だって働いてお金をもらう意味では
どんな仕事も同じ重み。
エリートサラリーマンが一番いい仕事だと思ったら大間違い
なのに、彼はそれにしがみついてしまった。

逃げ道をみつけよう。それは負けじゃない。
どんな手をつかってでも逃げ延びよう。
結局生き延びて自分の寿命を全うしたものが一番の勝者だから。


安藤みかげ