petit aqua vita
日頃のつぶやきやら、たまに小ネタやら…

2006年04月14日(金) 他に書かなきゃいけないことはあるんだけど、
とりあえず脳内で回ってるモノを吐き出させてください(意味不明…ハガレン)

お前たちが生まれた時

そこにあったのは――――純粋な歓喜


痛くて、苦しくて、泣きわめいて、

そうして生まれた――命

俺が産み出した命。

それが、お前たち

かつて禁忌を犯したオレが、命を生み出すことができた。


愛している

そして感謝している

よくぞオレのような罪深い女のもとに、生まれてきてくれたと。

ありがとう

かけがえのないお前たちに、感謝を。


この手紙を読んでいる今、

多分、オレはこの世に生きていないだろう。

ごめんな、何もしてやれなくて

ごめんな、情けない母親で

お前たちを抱いて、乳を飲んでくれているだけで、

俺はこんなにも幸せだというのに

小さなあくびの吐息を頬に感じるだけで、

泣きたくなるほど満たされているというのに

今のお前たちに、オレは何も残してやれない。

――だから、せめて伝えたかった

愛しているよ

あの人の黒髪と、オレの金眼を受けついだ、

奇跡のようなオレの子供たち


グロリア――お前の行く道に栄光あれ

レオン――その道を切り拓くべく、強くあれ


愛しているよ、愛してる

オシメが濡れた、って必死でうったえてくる泣き声さえ愛しい。


大きくなるのかな……どんな本が好きになるんだろう?

オレの持つ蔵書は、全てキング・ブラッドレイに預けてある。

もし、興味があるなら、見せてもらうといい。

お前たちが望むなら、本当の父親の事を聞いていいよ


レオン、グロリア

オレは、本当に幸せだから

この幸せな気持ちをかかえて、死んでゆけるよ

――だから、オレを呼び戻そうとしないで

それが、オレからのたったひとつの願い。

お前たちのまわりには、

お前たちを愛してくれる人が、大切にしてくれる人が、たくさんいるだろう?

その人たちと、生きてほしい。

オレのことは、恨んでいいから

オレのことは、憎んでいいから

だけどお願い、オレを呼び戻そうとしないで。

オレの身体は炎に焼かれて、灰となって、

一部はリゼンブールの土に還り、

一部は風に流され、

一部は川に流される

この世界のどこにでも、オレはいるから



ああ、レオン、お前が泣いてる

グロリアも目が覚めたみたいだ

この泣き方は、お腹がすいたのかな?


泣かないで

泣かないで、愛しい子


あいしているよ   あいしてる












レオン、グロリア、11歳の誕生日、おめでとう

                       エドワード.E


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平 知嗣 [HOMEPAGE]

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