紫
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久々に、祖母のところに行きました。
祖母は、数年前から老人ホームに入っています。
認知症が進み、徘徊が激しくなり、母が介護で倒れそうになっている寸前のところを見かねた市の職員さんが、優先的に祖母を入所させてくれたそうです。
たまには、いい人もいますね、お役所にも。
祖母は、元気でした。
90歳を数年過ぎていて、車イスの生活。
もう誰のことも覚えていないようで、誰が行っても、ケタケタケタ、と高笑いをします。
そして、すぐに眠ります。
でも、きょうはちょっと違いました。
母と私を交互に見つめ、私に向かって何か語りかけてくれました。
音にならないような声でうまく聞き取れませんが、確かに何かを語りかけてくれています。
そして、私の手をさすってくれました。
何度も、何度も。
母がいっしょでなかったら、私は間違いなく、泣いていたでしょう。
どんなに認知症が進んで私たちのことを思い出せなくなっても、どんな姿になっても、ここに「生きてくれている」ということのすばらしさとたいせつさを、感じました。
「生」は尊い。
おやすみ。
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