紫
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「おまえ、オレと付き合え。返事はオレの靴箱に入れとけ」
中学校2年生のとき、ひとつ上の先輩からそんな脅迫めいた手紙をもらったことがあります。
いかにも破きましたというノートの切れ端に、鉛筆であまり麗しいとはいえない文字。
いわゆる「ラブレター」でした。
それまでも、いくつかのお手紙はいただいたことがあり、そして子どもなりに丁重にお返事させてもらっていたのですが、その手紙だけは返事は書けませんでした。
当時、生徒会をしていた私。
とくに何をしなくても、どうしても目立ってしまいます。
私たちの斬新な改革に対する保守派からのいわゆる「テロ」なのかもしれない……!
なんてことは考えませんでしたが、なんだかあまりいい気分はしません。
友人に相談して、しばらく様子をみることにしたその3週間後。
再び、靴箱になにやら紙切れが……。
「返事は、靴箱に入れておけ。オレの靴箱はここだ」
同じような文面でしたが、今度はていねいに靴箱の地図まで描いてありました。
こんな紙切れでこんな文面でも、それでも真剣に想ってくれているんだなぁ、と思いながらも、でも、その命令口調がどうも気に食わず、またまた友人に相談。
そして、友が作ってくれた返事がこれ。
「オレのことは忘れろ」
もちろん、その返事を出す勇気はまったくなく、結局、返事をせずまま、彼は卒業していきました。
たまに思い出す「返事を出していない手紙」です。
きょうは、手元の郵便物を整理。
久々に彼を思い出し、今ならもっと気のきいた言葉でお返事できるのにな、とちょっぴり反省したひとときでした。
おやすみ。
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