紫
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伯父の葬儀場に、少し早く着きました。
いったんは車を葬儀場に止めたものの、時間はたっぷりあります。
私ひとりだったら、おそらく懐かしい場所をめぐって車を走らせますが、母はそうはいきません。
母は、私よりも、もっともっと、この地に思い出があり、おそらく、もっともっと、この地が変わったことを知りたくない人だからです。
さて、どうしよう。
「高校に、行こうか」
母が言いました。
母の言われるとおりに私が通っていた高校に車を走らせました。
「ここに、運動会に来たね」
あのときは、シアワセだったんだな、という気持ちしかよみがえってきません。
なんだか母の心苦しい表情に、早くこの場から去らせてあげたいと思い、早々を葬儀会場を後にしました。
シアワセって、なんだっけ?
私は今、シアワセを毎日満喫しているつもりだけど、それは、ウソ、ですか?
それは、やせ我慢ですか?
それは偽善で慈善ですか?
それでもいいんじゃない?
おやすみ。
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