紫
|MAIL
目次|過去の日記|未来の日記
夜になって、電話がありました。
早起きの母は、もうすっかり寝てしまっている様子。
仕方がないので、受話器をとりました。
「きょう、届いたよ、云々」
父の岩手の実家からでした。
父の兄弟・親戚は、みんな岩手にいます。
父だけが岩手を離れて、どんどん南下してきました。
四十九日が終わり、お香典へのお返しが届き出したようです。
「みんなのところにも届いたから」
実家といっても、電話をくれたのは私のいとこです。
いとこといっても、私の母よりも年上です。
最初は、私を母と思って話していたようですが、途中で私が「娘です」というと、声色まで変わって、なんとも懐かしがってくれました。
そう、私はこの電話の主に、ずいぶんとかわいがってもらいました。
彼らが元気なうちに、また岩手に遊びに行かないと。
おそらく、父といっしょに育ったいとこたちに、父の話を聞かないと。
「また、遊びに来て」
そんな社交辞令なセリフを、ホントにするのが、私の得意技です。
岩手へ。
ふるさとをたずねて。
おやすみ。
目次|過去の日記|未来の日記