紫
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父の戸籍をとりに、父の戸籍のある町まで行きました。
ここは、私の生まれ育った町でもあります。
以前は、この町に来るのがとてもいやでしたが、今は「懐かしい」という気持ちしか感じません。
やっぱり、ちょっとは成長したのかな。
助手席に座る母が「変わったなぁ。ますます田舎になったなぁ」とつぶやきます。
当たり前ですが、幼かった私よりもこの町の思い出をたくさん覚えている母。
何も言いませんが、おそらく父とこの町で暮らしたときのことを思い出していたのでしょう。
父の戸籍はすぐには出ませんでした。
他府県になると、死亡届けが戸籍に反映されるのが1週間ほどかかるそうです。
仕方がないので郵送にしてもらうことにして、帰りに家族全員で大好きだった「第一旭」のラーメンを食べて帰りました。
何をするにつけても、どうしても父のことが頭から離れない母。
ひいき目に見ても、仲のいい夫婦ではありませんでしたが、これほどまでに気落ちする母を見ていると、これが長年連れ添った「配偶者の死」というものでしょうか。
ご心配をおかけしていますが、私は元気です。
「親が死ぬ歳なんだな」とここ数年、覚悟はしていました。
それが少し、ほんの少し早かっただけで、順番を違(たが)わなかっただけでも幸いなのだと思っています。
ただ心配なのは、心配性で寂しがりやの母。
母に代わりにすべての手続きをすることが精一杯で、私にはどうすることもできません。
ただ、ただ、時間が静かに経ち、気持ちを癒してくれるのを待つだけなのです。
心静かに。
おやすみ。
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