紫
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「放浪者」なのかな、って、ときどき思います。
いつも「家」を探しているような気がします。
それは、私が思春期のときに、一晩で「家」をなくしたからなのでしょう。
別れを惜しむ間もなく、私は「家」を後にしました。
最期にちらりと見た私のピアノの姿をいまだに覚えています。
真夜中に、猫の「太郎」を連れに戻ったとき、妙に平静だったこと。
父を慕っていた職人さんがお小遣いをくれたこと。
「太郎」が、やけににゃーにゃーと鳴いてぶるぶるとふるえていたこと。
そのときから、私はどこか平穏な場所を求めているような、そんな気がします。
そんな場所。
ないのにね。
自分でつくっていくしか、ないのにね。
おやすみ。
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