紫
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子どものころ、私の兄は体が弱くて、母といっしょによくお医者さんに行っていました。
そういうときは、私はたいていお留守番。
隣の家に預けられたり、近所のパン屋さんに預けられたり、仕事を終えた祖母がいっしょに留守番をしてくれたりしていました。
体が弱いくせに、運動神経はとてもよくて、勉強もできて、友もたくさんいて、これで顔さえよければ、モテモテだったんだろうな、と今もよく思います。
いや、兄の名誉として追記させてもらえば、そんなに悪い顔ではありません。美男子でもありませんが。
兄とは正反対に、私は、クラシックバレエを習っていたからでしょうか。
子どものころから頑丈で、走ったり飛んだりするのが大好きで、生傷が絶えず、保健室でいつもヒビテンとオキシドール、それからバンドエイドがお友だち。
兄はといえば、全校集会で貧血で倒れて保健室のベッドの上にいることが多々ありました。
私も、一度、保健室のベッドで寝てみたい。
小学校のころ、体育館で倒れた兄が保健室に運ばれる姿を見ては、いつもそう思っていました。
貧血で意識がなくなる感覚。
私にはまったくわかりませんでした。
昨夜、急に脂汗がにじみ出てめまいに襲われました。
気がついたら、家の玄関に倒れていて、どこかで打ったのでしょう。手足に生傷が数箇所。
それでもだれも私を保健室に連れていってくれる人はいず、大きな音がしただろうに両親も起きてこず、自力でベッドまで行きました。
やっぱり小学校のとき、体育館で倒れたかったな。
そんなことを思いながら、すやすやぐっすりと眠りにつきましたとさ。
きょうはシャワーがしみるだろうな……。
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