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2004年08月16日(月) 礼節

会社に入りたてのころ、上司や先輩に叱られるのが、いちばんイヤでした。
そりゃ当然。
だれでもきっとイヤでしょう。

でも、私の入った会社は、仕事以外のことも叱ります。

たとえば。

「今朝は、朝ごはんは食べたか? 何、食べてない? なっとらん!」

「いつも何時に寝るんだ? え?1時? もっと早く寝ろ!」

「日曜日は、何をしていた? ん? 寝てた? 洗濯くらいしろ!」

会社に入って、3カ月くらいは、ノイローゼになりそうでした。
なんでそんなに私生活について注意されるのか。
どうでもいいじゃないか。

極めつけは、引越し。
お風呂のない部屋に住んでいた私は、会社から「風呂付きの物件に引っ越すように」と言われていました。
もちろん、補助は出ます。
ようやく、気に入ったところを見つけて、会社に申請を出して引っ越す前日。

「お前、明日、引っ越すのか! なんで言わない? 誰も手伝いに行ってなんかやらねえぞ!」

引越しで、うきうきしているところに、なぜ、そんな気分の悪いことを言われるのか、わかりませんでした。
第一、手伝ってくれなんて言ってないのに。

そのあと、しばらくしてから、その理由のほとんどのことを、自分で学ぶことになります。

朝ごはんを食べるということは、その日1日の営業活動の力になります。また、お味噌汁を食べることで、自分の仕事にもつながります。
何時に寝たかというのも、車で営業をしている毎日。寝不足は、事故のもとです。
休みの日の干渉も、親から子どもを預かっているため、きちんとした社会人に育てないと…という、昔ながらの気質から出た言葉。

反発はしたけれど、今は、あのときに「余計な干渉」をしてもらってよかったと思います。
だから、私も、たとえ嫌がられようとも、言うようにしています。

引越しの件は、つい最近まで、よくわからなかったけれど。
最近になって、こう思うようになりました。

ホントは、引越しを手伝いたかったわけではなくて、「礼節」を教えたかったんだな。
「一言」の大切さ。
たとえば、私が、「今度、引っ越します」という一言。
「ありがとう」の一言。
「行ってらっしゃい」と言えば、「お帰りなさい」と言える日を待ち望む一言。


この会社を辞めてから、この「一言」の重さを感じるようになりました。

古臭いかもしれません。
たとえ、古臭くても、大切にしなければいけないことだと思います。

礼節を忘れず。
面倒だけど、その一言が大事。

会社にいたころは、私なりに嫌がられながらも、ずっと言い続けてきました。
私生活にも、ずいぶんと口を出しました。
嫌がられても、いつかわかってくれるときがくる。

そう思っていたのは、単なる理想だったでしょうね。
おやすみ。


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