紫
|MAIL
目次|過去の日記|未来の日記
高校2年のとき。
体育の授業で「走り高跳び」という種目がありました。
友たちが「ベリーロール」という飛び方をしているなか、私と数名の友は「背面飛び」を練習しはじめました。
理由はひとつ。
背面飛びのほうがかっこいいから。
体育の先生も一生懸命に教えてくれました。
それでも、背面飛びをする女子は少なく、お手本になるのは先生の飛び方だけ。
だから、自分たちでここが悪い、ここをこうするとひっかからないなど、お互いに友の飛び方をチェックし、研究して、教えあいながら、練習を続けました。
そして、最後の授業で記録をつけます。
個人の最高記録を目指します。
不思議なことに、そのクラスの高記録を制覇したのは、すべて「背面飛び」チーム。
私の記録が、クラスで2番だったことに、自分でも驚きました。
「背面飛び」のほうが高く飛べるのでしょうか。
「背面飛び」チームの人たちが、運動神経の優れた人がそろっていたのでしょうか。
たとえそうであったとしても、それがすべてではない、と思います。
個人記録のなかのチームワーク。
あのとき、私がつい手をバーにあてて落としてしまう癖を見つけてくれる友がいなかったら、私はいつまでたっても高く飛べなかったでしょう。
その授業の終わりの日。
なんだか涙が出て止まりませんでした。
背面飛びチームは、なぜかみんな泣いていました。
たかが体育の授業。
それでも、忘れられない高校時代の1ページ、です。
目次|過去の日記|未来の日記