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紫 |MAIL

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2004年01月17日(土) 存在

高校3年生のとき、大学受験のため、始発の新幹線に乗りました。
旅好きな家庭だったため、遠くに行くこととか特急電車に乗ることには慣れていた私。
指定の席を探して、荷物を棚に上げて、とりあえず参考書だけは手元に置いて、窓の外を見ました。
送りにきてくれた母がゆっくりと離れていくと同時に、ぽろぽろと涙がこぼれてきました。

「1人なんだから」

そう思って、高校時代を過ごしました。
どこかに行くのも、何かをするのも、できることは1人でしようとしてきました。
心の迷いも不安も何かを決定しなきゃいけないときも、誰に相談するでもなく、全部1人で解決してきたつもりでした。

無理やりに「1人」にこだわっていたような気がします。
たぶん、「頼っていたもの」から、突然引き離されたときのとてつもない「不安」を、二度と経験したくなかったからかもしれません。

膝の上に数学の参考書を置きながら、窓の外をずっと見つめていました。
たった1泊2日の「大学受験の旅」。
もう、頼ることのないと思っていた「親」が、ホントはすぐそばにいたことを感じた朝。

いくら遠くに離れていても、「親」はいつまでも心のどこかで頼っている存在なんだろうな。

そんなことを考えながら、名古屋に着くちょっと前から、ぐっすりと眠りに入りました。

そんなこんなで、そのときの大学入試は、大失敗の巻。


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