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紫 |MAIL

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2003年07月24日(木) 1年が経ちました

前の職場の近所にある、昔、よく行っていた花屋さんに行きました。
フラワーアレンジメントを頼むためです。
少しの待ち時間のあとに、淡い色で統一された、小さくてかわいいバスケットアレンジメントが出来上がりました。
できあがった花の色調がとてもキレイで、何度もお礼を言いながら車に戻ると、とたんに涙があふれました。


「何かの間違いであってほしい」

そう願った日から1年経ちました。

「もし、今、ここに『彼』がいたら…」

という言葉を心のなかで繰り返し続けた1年が経ちました。

私はこの1年、できるかぎり「今日、起こったこと」を聞かないようにしてきました。
聞けば聞くほど、「今日、起こったこと」がより現実になるような気がしたからです。
どんなに抵抗しても、悲しい現実には変わりないのですが。

1年後の今日、初めてその「場所」に連れていってもらいました。
その途中で、初めて自分から「そのときのこと」について、友に質問しました。
答えるほうもつらいだろうに、私の質問にひとつひとつ答えてくれて、ありがとう。


弔問客が帰ったあと、夜、遅くなってから、彼の思い出について語られました。
彼の「最初で最後のお弟子さん」も、彼について語ります。
去年、私は彼女のために歌いました。
あんなふうに自分の思いっきりの気持ちをこめて歌ったのは、生まれて初めてです。
彼女のなかに生きている彼を、どうにかして「家族」の人たちに伝えようとしている彼女に向けて、私も何かを伝えたかったからです。

今日も彼女は、ていねいにていねいに言葉を選びながら、彼について語ります。

彼が生きた27年間は、こうして人に語られること、思い出されることによって、より多くの「意味」を成していくものなのかもしれない。
そして、彼について聞くこと、語ることによって、少しずつ少しずつ「心に宿」っていくものなのかもしれない。

「解」はやはり出ないし、言葉もまったく見つからないけれど、そう考えるようになってきたこの1年。
今年は、これから暑くなるのでしょうか。

おやすみ。


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