椰子の実日記【JOYWOW】
2008年08月30日(土)
エコの本質

8月最後の週末もまた、翻訳と原稿とプロジェクトで 終わりそうである。写真はおなじみ、ポール・ホーケン の原書。中世の聖書の写しじゃないよ(笑)。
それにしても雷、稲光、大雨。とんでもない災害が 起こっている。被災者の皆様にはこころからお見舞い 申し上げます。
自然はこのように、恐ろしく、破壊的で、人間の都合など 全くお構いなしの貌(かお)も持っている。 宮崎監督が『もののけ姫』で描いた自然観もこれだ。 「自然を大切に」というとき、人はややもすると 緑いっぱいの草原で、爽やかな風がそよぎ、といった イメージを浮かべるが、自然のもつ、このアンビバレントな 性質もまた、同時につかんでおかないと、流行のチャラチャラ エコに陥ってしまう。
同じく、「動物を大切に保護しましょう」というとき、 生まれたてのパンダの赤ちゃんのような、「保護すべき かわいい動物」だけをイメージするのは十分ではない。 まず自らを振り返って、「実家の親を大事にしている だろうか」と省みる姿勢、これこそがエコの本質だと わしは思う。
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