椰子の実日記【JOYWOW】
2007年11月10日(土)
シュガー!

田北百樹子『シュガー社員が会社を溶かす』(ブックマン社→)
が傑作。新聞の広告欄で発見していて、気になるタイトル だなあ、と思っていた。たまたま立ち寄った六本木の ABC(青山ブックセンター)にあって、即買い。 ちなみにABCはいつ行っても気持ちいい。特にデザイン コンシャスな本を探したいときなど、抜群だ。
「シュガー社員」。自分に徹底的に甘く、勝手ばかり言う 若手社員のことを指す、著者田北さんのネーミング。うまいねえ。 田北さんは社会保険労務士として企業の顧問をしているが その現場でさまざまなシュガー社員に出会い、実例には事欠かない。
「親にだって叱られたことがないのに」 「なぜ娘に残業させるんだ!」 「資格取るので帰ります」 「数字を見ていると、気持ち悪くなってきちゃうんです」 「俺、会社では癒し系です」 「プチうつになっちゃったみたいで」
抱腹絶倒。あるあるある、と笑いながら、一方、日本の 未来は大丈夫なのか、と暗澹としてしまう。
シュガー社員の親はぼくの世代。親の教育、プラス、 ゆとり教育がシュガーを産んだ原因なのだろうという 著者の分析に合意する。
ある経営者とこの話をしていたら、「若手には限らない んじゃないですか」身体を乗り出すぼくに、社長は、 55歳社員(転職してきた新人)の事例を教えてくださった。
そうか。ということは、日本の労働環境全体がシュガー まみれ、ということなのか。人材関係会社が泣きたくなる ほど大儲けしている(採用で儲け、転職させては儲け、 退職させても儲ける。電車内の広告は英会話学校と人材 会社で占められている)ことも、「社会のシュガー化」 の一因であろう。これらについては、また別の場所で。
*写真はバリの海。テントは理由がわかりません。 見えないけど、テントの中にはバリ犬がいます。 さらに・理由がさっぱりわかりません。
|