株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年09月27日(木)


日米文化論にもなっている

買い物に出かけようとしたら、突然の雨。
コンシェルジェに頼み、傘を借りる。
「傘が戻らない場合は50ドルいただきます」
というホテル側の用意した用紙にサイン、
出かけた。

買い物を済ませ、帰館、習慣で、部屋まで傘を
持ってきてしまった。まあ、明日朝でもいいだろう。

翌朝、出かける際に、廊下で部屋を掃除してくれる
おばちゃんがいたので、傘を返した。同じホテルの
スタッフだから、コンシェルジェもハウスキーパーも同じ
だろう。

日本に帰国後、今回のニューヨーク旅行で使った
クレジットカードの請求明細を見てびっくり。
傘の50ドルが引き落とされている。

さて、この場合、何がいけなかったか。

上記の行動は、日本人としてはよくある話だ。
しかし、この行動が許されるのはあくまで日本の
ホテルにおいて、である。ニューヨークの、いや、
アメリカのホテルでは、たとえプラザであろうと、
コンシェルジェに借りたものはコンシェルジェに
返さなければならない。

ハウスキーパーの職務規定に、「ゲストの代わりに
コンシェルジェに傘を返しに行く」は、ない、のである。

「そんなあ。同じホテルなんだし、ちょっと手間を
かければ済む話じゃん」済まない。ハウスキーパーが
制服のままフロントロビーを横切っている姿を
アメリカのホテルで見かけたことがあるだろうか。
禁じられているのである。彼らはやろうとしても
できないし、そもそもそんな仕事はやるつもりもない。

ここに日本人ゲストがアメリカのホテルに対して
不満を感じる要因がある。

ニューヨークの老舗、プラザで10年間勤務した日本人
マネジャー奥谷啓介氏の著書『世界最高のホテル プラザ
での10年間』(小学館)は、上記のような日米の
サービスクオリティへの期待度落差などのエピソード
も楽しめるが、その奥にある、文化の違い、職業観の
違い、キャリアパスの違い、などに興味が尽きない。
ある方にお勧めいただいて読み始め、その面白さに
時間を忘れた。

プラザといえば、一度泊まってみたいと憧れていながら、
結局、まだ果たせていない。並びにあるビルが、通っていた
ドクターチェンの歯科だったので、よく見上げたものだ。
ロビートイレを借りて、トイレの中にお手拭ペーパーを
渡してくれる係りのおじさんがいたのに、びびった。
本来なら、チップを渡すべきが、「うへへ」と笑って
逃げるように出たことが悔やまれる。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW