椰子の実日記【JOYWOW】
2007年05月30日(水)
我と緑
足立美術館にて(→) 館内にある茶室寿立庵でのショット。
ここで茶と菓子をいただく。ドイツ人らしき女性が二人、 一緒だった。ぼくはてっきりフランス語だと思っていた のだが、後でみんなに聞くとドイツ語というので、がっかり した。ドイツ語は勉強したはずなんだけどなあ。
足立美術館は地元出身(美術館の建っている場所=出生地) の実業家が私費を投じて建設した。やはりあちこちに、 立志伝実業家特有の強烈な「我」が残存思念として 残っている。その暑苦しさが美しい庭園の緑によって中和 されている、という感じだ。
--------------------------------------------------------- 米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ ガーデニング」(JOJG)は、「2006年日本庭園ランキング」 を発表し、足立美術館の庭園が2003年、2004年、2005年に続き、 4年連続で「庭園日本一」に選ばれました。 ---------------------------------------------------------- とのことで、確かに庭園が美しい。後ろの山々の借景も巧みだ。
展示品で興味深かったのは榊原紫峰、北大路魯山人、河井寛次郎 の言葉だ。作品もさることながら、現役でばりばり生きていた その時々の彼らの発した言葉が、味わい深い。 横山大観は、エスタブリッシュメント、体制とのつながりが 垣間見え、たとえば戦時中戦意高揚の絵を描いたりして いて、ぼくの好みではなかった。
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