椰子の実日記【JOYWOW】
2005年08月20日(土)
逆コースでけっこうです
なんじゃ? この『東洋経済』(2005年8月20日号)は。 「官業開放!! 40兆円ビジネスチャンス」特集だ。
まるで小泉内閣の広報誌の様相を呈している。 民営化がすべてバラ色になる、ということは、ない。 ニュージーランドが郵政民営化したらオーストラリアの 資本に買収され、また国が買い戻したり、ぼくにとって 身近なところではニューヨークが拝金市長ブルームバーグに 変わって公共料金は上がるわ、消防士などの人件費節減で 人減らしはするわ、いいことなど、ないのである。
利益を求める民の仕事と、利益を求めない官の仕事を いっしょくたにしてしまう乱暴な話は良くない。
しかし、ぼくの愛する、かつて大変お世話になった 尾道市民の駅前の熱狂ぶりに、失望を感じた。まあ マスメディアは「熱狂的に出迎える地元市民」という 絵が欲しかったから、一部だけをクローズアップして 報道しているのだろうが。
今日はKEN研がコラボプラン本社で開催されるので 車中読むためにキオスクで買ったのだが、手にしている だけで気分が悪くなってきた。よって、お口直しに 竹山道雄『ビルマの竪琴』を読む。これを読んでいても、 60年前の終戦直後、マスメディアが冒した罪を感じる。 それは、戦争で命を落とした人たちへの敬意と感謝を 示すことなく、ひとくくりに「戦った人はたれも かれも一律に悪人である」と、悪口を放っていたことだ。 著者竹山氏は言う。
「義務を守って命をおとした人たちのせめてもの鎮魂を ねがうことが、逆コースであるなどといわれても、 私は承服することはできません。逆コースでけっこうです」
マスメディアのこの醜態と思考停止を見るにつけ、 発言できるメディアを持っているぼくはたとえ小さな 石でも、投げ続けなければ、と思う。
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