椰子の実日記【JOYWOW】
2005年08月19日(金)
法界坊

八月納涼大歌舞伎第三部『法界坊』鑑賞。 写真は演出の串田和美が自ら作った法界坊人形。 勘三郎と橋之助がいい。息子二人、勘太郎、七之助も それぞれ個性的。
勘三郎と串田演出の見どころは「いかに壊し、現代の 息吹を注ぎこみ、結果として観客を楽しませるか」だ。 実験のための実験ではいけなくて、目的は「観客の 楽しさを増やす」でなければならないのだが、 その点、この二人は安心感がある。
冒頭から飛ばす、飛ばす。爆笑につぐ爆笑で、息つく ひまもない。あっという間の幕切で、法界坊の悪さが シュールに伝わってくる。勘三郎、乗りに乗っている。
歌舞伎のシュールさと楽しさが存分に味わえる秀作。 とにかく、法界坊の悪さは並じゃない。 エノケンの古い映画で法界坊のことは知っていたのだが、 21世紀に生き返った生臭坊主。本当に面白い。 そういえば、歌舞伎音声ガイド(英語通訳もしている人) のおかげで「生臭坊主」を英語で言うとどういうか 教えてもらった。答は「worldly priest(monk)」 worldlyとは「世界的」ではなく、「世俗的」という意味 だそうな。
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