椰子の実日記【JOYWOW】
2004年06月11日(金)
見ていた
渋谷の東急本店入口に立っていた。 カップルが来た。女性の靴のかかとが刺さった。 一瞬の出来事だった。入口床すぐは細いすき間のある 金属柵になっている。そのすき間に命中したのだ。 抜こうとしても抜けない。 こういうとき、あなたが男性ならどうするか。 女性は何度か試したのち、「抜けない」と観念し、 刺さった足の靴を脱いで、裸足になり、手で抜いた。 かなり苦労した。うーーーーんしょ、えいやっ、と いう感じだった。 さて、くだんのカップルの男性はどうしたか。 見ていた。 ただ、見ていた。笑ってない。困ってもいない。 ただ、見ていた。
女性は文句言うでもなく、抜いた靴をもう一度 履いて、肩を並べて歩き出した。 二人は右にあるブルガリのショーウィンドウを 眺めた。店内には入らず、普通の会話をしなが ら。
|