高校3年生は、まさに受験一色の1年。 予備校や個人塾に通い、車中では単語帳を開いて 何やら英語をブツブツと唱える姿が思い浮かぶ。 そんな私も受験生。 高校に入ったときから、このときを迎えるのが 嫌で嫌で仕方がなかった。 甲子園では、高校野球の熱戦が繰り広げられている。 同じ高校生たちが、ギラギラに輝く太陽の下、 声をあげ白球を追っている。 晴れ舞台を踏めたのは各地方予選で勝ち残ったたったの1チーム。 つまり、優勝校の選手たちだけで他の選手は皆、 涙を流し球場を後にした。 神奈川の予選を見た。 「なんでおれたちが甲子園にいけねぇんだよ」。 自称「日本一の練習」をしてきた彼らは つらかったこと、楽しかったことを思い出しながら 敗戦の悔しさに、泣き疲れるまで泣いていた。 3年生の選手にとって、夏は今までの努力の成果を発揮する 大舞台だ。 私にとっての舞台は来年2月。 どれくらい努力してきたかと問われたら…。 目の前にいる高校球児たちに比べたら努力の「ど」の 字にも届かぬ、これっぽっちのもの。 試合の余韻に浸りながら、手にあった大会プログラムを かばんにしまい単語帳を取り出した。 私の暑い夏は始まったばかり。
なんていう話が、昨夏の某新聞に掲載されました。 勉強よりも、野球が見れなかったことの方が辛かったのかも(笑)
今年も高3生の季節がやってきます。 球児にとっても、受験生にとっても 「忘れられない、夏になる」はずです!
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