SS‐DIARY

2012年10月31日(水) (SS)誰かに間違えを教えられた


ある日家に帰ったら、塔矢がまるで魔女っ子みたいな格好で、きっちり正座して玄関でおれを待っていた。

そして姿を見るや、三つ指そろえて頭を下げて言った。

「どうか悪戯させて下さい」

ちがっ――違うとか、どんなとか色々走馬灯が回ったけれど、結果的におれに何も悪いことは無いので、有り難く悪戯をして貰うことになったのだった。


 < 過去  INDEX  未来 >


しょうこ [HOMEPAGE]