SS‐DIARY

2004年09月03日(金) (SS)慟哭


叫びたい

叫びたい

叫びたい


心の内にあることを全て言葉にして吐き出してしまいたい。




「キミがっ…」



「キミが好きっ…」





顔を覆う指の合間から涙がこぼれ落ちる。





「キミがっ…」



好きで


好きで



好きでたまらない。



「進藤っ…」



でもキミはぼくがキミを好きなほどには、きっとぼくを好きでいてはくれないから。



狂ったような想いに胸が塞がれてもう息も出来ないのに、ぼくは―。




「好…」


もう声にすらすることも出来ない。



キミが世界中の誰よりも好き。


「好きなのに…進藤…」





こんなに辛いのならば、恋なんてしなければ良かった。


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