叫びたい
叫びたい
叫びたい
心の内にあることを全て言葉にして吐き出してしまいたい。
「キミがっ…」
「キミが好きっ…」
顔を覆う指の合間から涙がこぼれ落ちる。
「キミがっ…」
好きで
好きで
好きでたまらない。
「進藤っ…」
でもキミはぼくがキミを好きなほどには、きっとぼくを好きでいてはくれないから。
狂ったような想いに胸が塞がれてもう息も出来ないのに、ぼくは―。
「好…」
もう声にすらすることも出来ない。
キミが世界中の誰よりも好き。
「好きなのに…進藤…」
こんなに辛いのならば、恋なんてしなければ良かった。
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