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2004年04月25日(日) いちねんめ

一年前の今日が、私がヒカ碁の連載終了を知った日でした。

展開的にそろそろ終わりが近いのかな…でもまだもう少しは続くだろうと思っていた、それがいきなり数日後に終わりなのだと知って、あまりのショックに朝からパソの前で泣いたのでした。

あれから一年。

もう一年過ぎたのだというのが正直な感想です。


朝早く、わくわくとジャンプを買いに行くあの楽しみが無くなってから一年。
人と別れたり人と出会ったり、色々なことをしたり、失敗もしたり、本当に目まぐるしい一年間でした。


でも去年の今日、心配したほどにはヒカ碁サイト様が無くなることも無く、自分の中の「好き」が減ることもありませんでした。

今も変わらずに好き。
こんなに好きな作品に出会えて本当に良かったなあと思います。



これからもきっとずっと好きだし、まだ書きたい話もたくさんあります。

ヒカ碁が大好き。

ヒカルもアキラも大好きです。


だから、こんなにも好きになった素晴らしい作品を世の中に送り出してくださった、ほった先生と小畑先生に感謝します。

ジャンプ編集部にもテレビ東京にもエイベックスにもスタジオぴえろにも感謝します。


ありがとうございます。ヒカ碁に出会わなかったら囲碁のおもしろさもきっと知ることはありませんでした。








そして、ヒカ碁の最終回というと思い出すことが一つ。

まだ私がヒカ碁にはまるずっと前のことです。その頃本業関係だったか、ネットサーフィンをしている時に、重い病気を患っている方のHPを見たのでした。
その方は手術も成功して今は社会復帰しておられるようなのですが、定期検診の時に以前同室だった方をお見舞いに行ったことが日記に書いてあったのです。

同室だった方は漫画が好きで、だからヒカルの碁の新刊を持って行ったらとても喜んでいたと。
ヒカルの碁がとても好きで続きを楽しみにしていたということが書いてあって、よく名前を聞くけれどそんなにおもしろい漫画なのかあと思ったことを覚えています。

それからなんとなく気になってたまにそのサイトさんに伺っていたのですが、それから程なくして、その同室だった方が亡くなられたと日記に書いてあったのでした。

時期的に何巻頃だったのだろうかと思うのですが、もうそのサイトさんもわからないので巻数がわかりません。ただたぶん北斗杯編が始まったばかりの頃ではないかと思います。
わからない、もう少し前だったかもしれない。

その後、あまり思い出すことも無く、ほとんど記憶の底にそのことは埋もれてしまいました。

やがて私はヒカ碁に出会って好きになり、最終回を読んだ時に久しぶりにその人のことを思い出したのでした。

これ、どんなに読みたかっただろうか。

どんなに最後まで読みたかっただろうと。そう思ったら切なくなったのでした。

ただ、それだけなのですが。


私は今、生きていて、最後までちゃんとヒカルの碁を読めて、今も変わらずに好きでいて。
だったらそれに感謝して、できることはやらなくちゃねと思ったりもするのです。


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