うちの大家さんのは未亡人です。 弟さんと住んでいます。 弟さんは元大工で、なんでもすぐ修繕してくれる 人付き合いの苦手そうな いいおじちゃんです。
この人たちの不思議食生活については、 自家製いなごの佃煮とか、建物前面干し柿とか、冬に最低3回は白菜を漬ける とか今までも何度も書いてきました。
わたくしも何年も同じ建物の中に住んでいるのに、 いまだ不思議なのは、この人たちの食事時間です。
わたくしの隠れ家のあたりは超ベタな下町なので、近所の目というものがあり、 勝手にゴミを出すことは許されまへん。 ゴミ出しの当日も、一般的な常識人が寝静まった、少なくとも午前3時すぎでなくてはいけまへん。
しかもローテーションの関係で、隠れ家の一帯の収集時間が早いのです。 当日の朝、出勤のない日などは、ゴミを出すためだけに、7時起きは辛い。 わたくしは宵っ張りですから、それぐらいならと、午前3時にそおっと足音を消して階段を降り、ゴミを出してしるのですが、 大家さんたちは、3回に2回の割合で起きている。 しかも何か料理している。 春先は、筍を煮る良い匂い(なぜ深夜未明の3時に?) がしますし、 筑前煮でしょうか、牛蒡やにんじんを甘辛く煮ている匂いもよくします。
が、それよりもっとひんぱんなのは、 ソース焼きそばの匂いです。 深夜、3時 ときには4時に、 換気扇から濃厚な、ソース焼きそばの たぶん日清のフライパンで作るやつ、 匂いが立ち上っている。
大家さん姉弟は、たぶん70代と60代後半です。 大家さんとわたくしは、乳がん仲間です。
おいおい いつ寝ているんだい? 弟さんが焼きそば好きなのかい? こんな時間になぜ煮物をしているのだい?
よその家族の生活は、他人にはかいもく想像もつきませぬ。
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