わたしはシンデレラ。 ほかのお芝居のメンバーは、泊りがけでテントに営業に。 二日続けての野外ライブに出演して、おおいにはっちゃけ楽しみ、 いつのまにか変化して帰ってくるのでしょう。
わたしは残暑の東京でお仕事をしつつ、地道に歌のお稽古さ。
でも寂しいけど、燃えているもんね。 歌のお稽古も楽しいもん。 はやく楽器と一緒に歌いたいなあ。
昨晩 酔ってえらそうになにか語った、と思うので、えばっただけで終わるのも恥ずかしい。整理してみよう。
お芝居のなかの音楽 ということだったような。 音楽は速い。 耳に音がはいってくると、ひとの心にあっというまになにかを伝える。 あっというまに雰囲気をつくる。
目で見るものも速い。 色・動き・明暗 は あっというまに、ひとの気持ちを動かす。
ことばは遅い。 発声されて、耳にはいってきて、意味を理解して、次を予測させる。 圧倒的に、音や目で見えるものに比べて遅い。
お芝居で、役者が台詞をしゃべる。 その台詞の意味よりも、先に音楽があればひとはその場の空気を先に感じる。 ひとそれぞれ受ける感じは違くても、なにかを受け取っている。 照明の色や明暗でもそれを感じる。 役者が動く。振り向いたり手を動かしたりする。目線を変える。 見ているひとはなにかを予測する。 台詞が頭に入ってくる。 それぞれが、なにか意味をわかったような気になる。
最後の幕まで、それを追いかける。 音や動きや明かりにの変化に刺激されて、心を動かされて 台詞のことばの意味をあとからあとから整理しながら、わかろうとする。
見終わって、それらが一体となって こういう世界を見た、と思えるような舞台は素晴らしい。 でもめったにお目にかかれるものではない。 たいていは、役者の力や脚本のつたなさで、ことばの方が負けちゃう。 つまんなかった、と思う。 速すぎて考えるより先に心を動かされてしまう音や色や動きに、意識しないでいられなくなるくらいチグハグな感じを受けたら、 もうこれは ひどい舞台だった、となる。
役者ができることは、体を動かすこと・ことばを発すること。 その中で、音楽なんかと同じように速くひとに届くのは、動きと声。 ことばの意味よりも 声の高低・速度・距離感の方が速い。
これって役者の中に 速いものも遅いものも全部あるってことなんだけど、 たいていのひとは不器用だし、頭でっかちだから、 ことばの意味の方に比重をもっていかれてしまう。
いままで稽古場で、役者だけで 台詞だけで稽古していて ある時音楽が加わってみると、 役者でさえ、いいなあ 空気が変わるよねえ と心にすばやく入ってくるものに感激したりするけど、 それって役者の中にもあるものなんだよね。
と考えはするけど、難しいよ。 でも面白い。
こんなことを考えたのは最近のことで、それは歌も同じなんじゃないかと思っていたから。 楽器が音をだす。メロディになる。心が動かされる。リズムが世界観をつくる。歌が聞こえる。 声の質や出し方は ひとになにかをはやい速度で伝える。 歌っている内容はあとからついてくる。 一曲がおわって 音楽がつくった空気と歌が語っていたこと。 それが一緒になって心に残ったら最高。 ことばはいらない、という音楽もある。 でもわたしはヴォーカルだし、歌が好き。 聞いてくれるひとたちがたいていは日本語しかわからないのだから、 そのことばで歌いたい。
役者も好き。 不器用に いろいろ無駄なことを考えて 同じようなことしかできなくて落ち込んだりしても、 全部が自分の中にある、と思える。 楽しいですよ。
なんか途中から恥ずかしくなってきたので、無理やりポジティブにしめてみました。 ライブきてね〜。
|