Kin-SMA放言
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2003年09月23日(火) 金が、金が、金が欲し〜い〜〜!

秋分の日。

わかりる? 光一さん

しゅうぶんのひ。(←そんな、鬼の首取ったみたいに言わなくても・・・)

だって光ちゃん、今日の『どんなもんヤ!』で、2回も、

「しゅぶんのひ」

って言ってたんだもん。

今は〜、もう秋〜♪(cトワ・エ・モワ)

ですぜ、兄さん。

つよっさん爆乳好きの濡れ衣を着せやがった(なんで今日は光ちゃんにキツイの?)もんだから、ちょっと虐めてみました( ̄w ̄)





さて、仕事がヒマでヒマでしょうがないので(後が怖いけど)、思い切って今週全部「お遊びウィーク」にしてみた(昨日決めた。自由業の特権←後が怖いけど2)

今日はその第一弾で九月大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)

銀座へ出たついでに、山野楽器(←もう意味のない伏せ字はヤメた)へ。

Gアルの予約をしてきた。

ぼくはいつも初回限定盤しか買いません。

でも今回の特典は、迷う。

卑怯だぞ、Johnny's Entertainment(つうか、最近この手のやり口に必死さを感じてしまうんだな、どうも。要するにさ、初回盤が捌けると、売れ行きがぱたっと止まるってことなんでしょ? こういうことするってことは。プチ悲しいぞ)

結局、初回盤だけにしたけど。




←これが、なかなか良かった




普段のぼくなら、こういうのは買わないんだけどさ。なんとなく光一さんつながり(ど、どこが・・・?)で。



さて、歌舞伎座。

〈俊寛〉

今月は「初代中村吉右衛門五十回忌追善」てことで、当代播磨屋、昼に夜に大活躍。

播磨屋の俊寛はもう10回ぐらい観てる気でいたら、お兄さま(幸四郎)のとごっちゃになってたりして、実は5度目くらいらしい。

でも、ぜーんぜん飽きない(狂言自体も好きだしね)

最後の、俊寛の放心した表情が、今まで観たことがない感じで、これは明日もう一回観たいと思った。よって詳しくは明日感想を書きます(って、明日は『しんどいスペシャル』じゃないかぁ!・・・大丈夫か?)


〈身替座禅〉

播磨屋もだけど、トミー(中村富十郎)も大活躍。

出てきた瞬間、めっちゃカワイイ!

右京は、この可愛さが命って気がする。いい右京って、みんな可愛いもん。

それに色気がある(御歳74歳にして、先月パパになられたんですよー! 信じられるっ?! 皆さん)

今回は玉の井=播磨屋、太郎冠者=歌昇さん、千枝=玉太郎、小枝=亀ちゃんという、ぜいたくな一座。皆さん極上でした。

ただこの作品、一つだけ難点を上げると、幕切れがどうもモタモタしてるのよね。松羽目物、特に狂言が元になったものは、すべからくそうなんだけど。ここだけは、なんとかならんものか。


〈無間の鐘〉

身につまされます(?)

いえね、このお話を簡単に説明しますと、恋人のために大金を工面しなきゃいけないヒロインが、「来世は無間地獄(地獄の中の地獄。一番恐ろしい地獄)に堕ちてもかまわないから」といって、この世で最高の富を得ると言われる「無間の鐘」を打つ(つもりになる)って話。

・・・あるなら打ちてぇ、「無間の鐘」(うそ)いや、半分本気(^^ゞ

「金が、金が、金が欲し〜い〜〜!」(ってセリフがあるの)

って、フク(中村福助)が“あの声で”絶叫すると、いたたまれません(コラ)

でもこの話、ぼく一回しか観たことないよ(13年前、ジャック様で)

あんまり上演されないのは何故か、と思ったら、やっぱあんまし感心しない話だからなのかな?

ヒロインが、

「金が欲し〜い〜〜!」

じゃぁねー・・・(×_×)

「ひらかな盛衰記」自体は、「逆櫓」とかがよく上演される名作です。「源太勘当」も、2回ぐらい観たことがある。

「源太勘当」から観れば、源太と梅ヶ枝が、なぜ今こうなってるのかがわかるからいいんだけど、「無間の鐘」だけ観ると、まず源太がアホアホで情けない男にしか見えないのが困りもの。

でもだいたい、お金のために傾城(遊女)になったのに、カレシ(源太)のために身揚がり(お客さんを取らない代わりに、自分でお金を出して、自分を買うこと)ばっかしてたら、何にもなんねぇだろ!ばかじゃなかろか・・・。

というようなことを、昔の人は思わなかったんでしょうか?

そんなわけで梅ヶ枝は、源太の大事な鎧を質に入れちゃってるわけです。

信じられんアホカップルです(言い過ぎ)

その鎧がないと、源太は手柄が立てられず、勘当も許されないわけです。

でも、それを救ってくれたのが、結局、源太の母親・延寿だったのです(歌舞伎の「母親」って、全員といっていいほど子供に(特に“息子に”)甘いんだよなぁ)

なーんか、納得いかない、ご都合主義な話(いやいや、全段通せば、ちゃんとしたお話なんだけどね)

まぁ、フクは傾城姿にも格があり、けっこうでした。延寿の秀太郎丈も、男装して廓に入り込んだのに、思わず“母親”になって、息子が元気かどうかを訊いてしまうところなんか、上手かった。

気の毒だったのは源太=信二郎丈。

難しい役です。普通にやればアホアホ息子だからね、なんせ。

でも、こういう役こそ、「仁」とか「品」とかで見せなきゃならないんだろなぁ。昔の名優は、それだけで乗り切ったんだろうなぁ、きっと。

なにしろ、梶原源太景季といえば「鎌倉一の美男」(この場合“美男”というのは、ルックスのみにあらず。性格もよく、武芸にも秀でたバリバリのいい男のこと)

理不尽な話を、力業で納得させなきゃいけないのが、ある意味「歌舞伎」の最大の特徴だからね。

さて、明日は昼の部を観ることになっとるので、早く寝なくちゃ(で、既に午前3時。一番のアホアホはわしじゃ)



←色々あるけど・・・がんばれ(心からの言葉)


ておどる 【2006年以降に書いた日記はこちら】てくてくミーハー道場