彩紀の戯言
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2002年06月27日(木) コトバ。

今日の「SAiKi's Favorits」(お気に入りを無理矢理見せるページ)に
ミリオンバンブーを載せたのですが、脇役としてある作品が写っています。

本来ならば「脇役なんてもってのほか!」という代物なのですが、
何しろ本人に掲載の許可を頂いてないもので・・・・。
って、得るつもりもないですけど。

許可を頂こうと思えばお伺いを立てることができる距離にいる方で
とってもプロな書道家の方です。そもそも書道界自体が知る人ぞ知るの世界なんですが。
まぁ、この方と私の関係はさておき。


もう、70歳ぐらいの方で、残りの書道家としての人生を
自分の好きな方向で埋めていきたいとお考えのようです。

書道といえば掛け軸を連想しません?
もちろん、そういったタイプも要望があれば今でも書くそうですが
最近はもっぱら「現代風書道」とでも言うんでしょうか・・・
インテリア感覚で飾ることができる作品に夢中のご様子です。

和紙や布の産地まで出向き、可能ならばご自分で作られるそうです。
水彩絵の具の使い方も勉強されたそうで、今では染料も使われるとか。
それらの素材を組み合わせて額縁に配置。和紙などにコトバを書き、作品となるのですが、
詩人ではいらっしゃらないのでこのコトバにいちばん苦労されていると聞きました。

ときには有名な詩も使わせて貰うそうですが、
私はその方独自のコトバが好きです。


人生は辛いぞ、苦しいぞ、悲しいぞ・・・・でも、がんばれ。
といったような力がこもったコトバは書きたくないと仰り、
いつもほっこりとしたものを書かれます。
お顔立ちもとても優しい方なのでそういう意味でも納得。

歳を重ねていくとある時期を境に子供に戻っていく、そんな風に私は考えています。
歳をとって子供のようにワガママになるばかりでなく、
子供のように優しい気持ちを持てるようになれれば・・・・。
それが私のおばあちゃん像。

自分の好きなことが仕事で、しかも定年もなく続けていけるというのは
ごく少数の人にしか与えられないと思いますが、
仕事でなくても好きなことをいつも見つけられる人生を目指したいです・・・。

話を戻して。
その方の作品でいちばん記憶に残っているのは

「幸せをみつけに 出かけてきます」

というコトバです。

た、たしかこんなカンジだったと(^^ゞ
淡い水彩絵の具で描かれた、シンプルな丸い形のお花の束も柔らかさを印象付けました。
実はこの作品。友人の結婚祝いにプレゼントしたので手元にないんです・・・。
好きなモノを選んでいいよ、と言ったら彼女はそれをセレクトしました。

同じコトを思う人が多いようで、影の代表作になりそうです。
息子さんの結婚式にも大きく飾られていましたから。

表の代表作?は教科書に載っている作品があるそうなのでそちらなんでしょう。
コトバは有名な詩でしたけどね・・・・。

これからも素敵な作品を作り続けていって欲しいなと思います。
作品を見ている人の口の端がふっとあがるような・・・そんな作品を。
毎年個展を見に行くのが楽しみです。

でも・・・・・困ったことが一つ。



達筆すぎてたまに字が読めないんです・・・・・。
なんて書いてあるんだろう?と思うことも珍しくなかったりして。


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