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2003年06月15日(日) 身近に迫ること

今までは言葉でしか捉えることのなかったいろいろな物事が、
実際に自分の身近で起こるようになり、さまざまな形を持って
僕に迫ることが多くなった。少しくらいのことで動揺していては
生きてゆくことすら出来ないから、強くなければならないと
自分に言い聞かせてはいるけれど、それでも、心を揺さぶられる
出来事を前にして、言葉を失ってしまうことが多い。

そんな大きな出来事の一つとして、先日ある人から今度結婚する
ことになった、と知らされた。その人が結婚するのは、水が高い
ところから低いところへと流れたり、太陽が東から昇って西へと
沈んだりするのと同じくらいに、ごく自然なことなのだけれど、
これほど近しい存在の人が結婚するのは僕とっては始めての事で、
最初はまるで自分がプロポーズでもされたかのごとく驚いてしまった。
結婚は制度に過ぎないだとか、自分はそんなことを考えたこともない
とかいろいろ威勢のいいことだけは言ってきたけれど、実際に身近に
起こると、その事実を受け止めるだけでずいぶんと時間を必要として
しまった。

とにかくおめでとう。

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土曜日、ぐずついた天候の下、秩父連山のふもとへ向かう。
大学4年の6月に亡くなった祖父に会うために。
墓苑から見渡す山並みはあの頃と何も変わっていなかった。
変わったのは、一体何なのだろう。


おじゅん |MAILHomePage

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