エンターテイメント日誌

2005年07月09日(土) バットマン 事始め

映画「バットマン ビギンズ」の評価はAである。

歴代のアメコミ(アメリカン・コミック)原作の映画化作品の中ではダントツの出来の良さと面白さ。これを見逃す手はない。

監督のクリストファー・ノーランは時間が逆行する風変わりな作品「メメント」で名を成した人だが、まさかこんな上質な娯楽作品を撮れる人とは想像だにしなかった。才能を見抜いて弱冠34歳の若者にこれだけの大作を撮るチャンスを与えたプロデューサーの慧眼と決断力も大いに讃えたい。

「メメント」の監督らしく、現在と過去を行きつ戻りつしながらバットマン誕生秘話を解き明かす語り口の巧さ。兎に角脚本が素晴らしい。また、アカデミー賞受賞者であるモーガン・フリーマン、マイケル・ケインやノミネート歴のある渡辺謙とリーアム・ニーソン、さらにゲイリー・オールドマンら名優たちが脇を固める豪華さも特筆に値する。役者を観ているだけでも十分愉しい。クリストファー・ノーランはシリーズの続編で、今度は<ジョーカー>役にショーン・ペンを熱望しているそうだ。相変わらず大物狙いである。実現したら凄いぞ。

唯一の不満はヒロインのケイティ・ホームズに華がないことだろう。ただし、「スパイダーマン」のオバサン顔ヒロインことキルスティン・ダンストよりは遙かにマシではあるが。まあ、ケイティはトム・クルーズとの交際ゴシップが仇になって、スタジオは次回作で彼女と契約を結ばない方針だそうなので一安心である。それにしても、ケイティは売り出し中の若手女優なのにちょっと可哀想。男運のない娘である。もし女優として生き残りたいのなら、ここは起死回生、キャリアを守るためジェニロペ(ジェニファー・ロペス)と別れたベンアフ(ベン・アフレック)の如くトムとの婚約を電撃解消するしかない!どうする、ケイティ?決断の時迫る。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]