エンターテイメント日誌

2004年10月11日(月) 追悼;クリストファー・リーブ

俳優クリストファー・リーブの訃報が届いた。享年52歳。余りにも若すぎる死である。死因は心臓発作とのこと。

リーブは1995年に乗馬大会出場時に落馬し、脊椎を損傷。首から下が麻痺し一時は自発呼吸も出来ない状態となり再起不能と囁かれた。しかし、その後奇跡的回復をして車椅子生活をしながらアカデミー賞授賞式やトニー賞授賞式などにも登場し、元気な姿を見せてくれた。また映画監督に挑戦したり、1999年にはTVでヒッチコックの「裏窓」リメイクに出演したりもしている。

リーブの代表作と言えば世間的には「スーパーマン」(1978)になるのだろうが、筆者がこよなく愛するのは幻想映画不朽の名作「ある日どこかで」Somewhere in Time (1980)である。これは奇跡の映画である。甘美でいて、そして切ない。ジョン・バリーの音楽も極上。もし貴方が未見なのだとしたら己の不明を恥じなさい。そう言いきって、些かも躊躇しない。

昨年、ファンの強い要望に応え、漸く「ある日どこかで」日本版DVDも発売されている。ユニバーサルがDVD発売に踏み切ったのはここのサイトに集まった人々の地道な運動の成果である。

いまやカルト映画の代名詞ともなった「ある日どこかで」にはINSITEという熱狂的ファンの国際ネットワークがある。詳しいことはこちらの日本版ホームページを見て欲しい。ここのGuest Bookには次々とリーブの訃報を聞いたファンが集まり、書き込みをしていっている。

生涯にただ一度だけでも、このように沢山のファンから愛し続けられる作品に出演できたリーブは、本当に役者冥利に尽きるだろう。

是非この機会により多くの人々に「ある日どこかで」と一期一会の邂逅をして欲しい、そう願うのみである。さて、そろそろ僕もDVDを引っ張り出してきてリーブの追悼を始めようか・・・


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]