エンターテイメント日誌

2004年05月20日(木) ハリウッド版「Shall we ダンス?」登場!

日本で公開された年のキネマ旬報ベストワンなど映画賞を総なめにした原案・脚本・監督:周防正行の「Shall we ダンス?」がハリウッドで映画化された。役所広司が演じた主人公はリチャード・ギア、その妻にスーザン・サランドン、ダンス教室の先生役をジェニファー・ロペスが演じ、「ジッリ」でゴールデン・ラズベリー賞の最低主演女優賞、最低カップル賞など独占し、さらには結婚寸前だった恋人のベン・アフレックとの破局にまで追い込まれた汚名返上を謀る。

その予告編はここから観ることが出来る。

予告編を観て驚いたのはこのリメイク版、状況設定から物語の展開まで実にオリジナルに忠実に創られているということである。竹中直人が演じたハゲでヅラのラテン系ダンサーも、あのキャラクターそのままに登場するのである。オリジナルへの敬意が感じられてとても嬉しかった。

リメイク版を制作したミラマックスが監督として白羽の矢をたてたのはピーター・チェルソム。実はこの人、知る人ぞ知る隠れた名作「ヒア・マイ・ソング」の監督なのである。このアイルランドを舞台にしたイギリス映画、実に清々しく心温まる作品で、最後は心地良い涙が自然と流れる。詳しくは今は亡き淀川長治さんの名調子でどうぞ。だからハリウッド版「Shall We Dance?」も非常に愉しみなのである。

リメイクといえば「仄暗い水の底から」のハリウッド版「Dark Water」の撮影もそろそろ終わっている頃だ。オリジナルで黒木瞳が演じた母親役に抜擢されたのは「ビューティフル・マインド」でアカデミー助演女優賞に輝いたジェニファー・コネリー。監督はヴァルテル・サレス。彼はブラジル映画の大傑作「セントラル・ステーション」を撮った人だけにこちらも期待できそうである。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]