エンターテイメント日誌

2000年10月01日(日) 処女航海 & 徳間社長がホーホケキョ

今日から新しい日記帳に記載することにする。
「風の谷のナウシカ」以降、スタジオジブリ作品のプロデューサーであった徳間社長が遂先日お亡くなりになった。合掌。非常に惜しい方を無くしたと想う。徳間社長無くして、今の宮崎アニメは存在しなかっただろう。そしてその人柄も大変ユニークで面白い方で僕は非常にその御発言を愉しませて頂いたものだった。
1997年10月末、「もののけ姫」が配給収入のそれまでの最高記録だった「E.T.」を抜かした時、製作総指揮をした徳間社長は 
「米映画を完全に負かしたと言うこと。野球で言えば10対1。米に勝ったのは真珠湾以来ということです。『E・T・』は3年がかりの記録だったが、我々は最短距離で達成した。21世紀、22世紀が来ても抜かれることのない大きな数字だろう。」
と胸を張られた。それから約半年後、「もののけ姫」の打ち立てた記録が「タイタニック」にあっさりと抜かれたことは皆さんご存知の通り(^^;。
「ホーホケキョ となりの山田くん」は当初「スターウォーズ/エピソード1」と同じ日に公開予定で徳間社長は
「『スターウォーズ』を叩きのめす。」
と意気軒昂だったのに、結局何故か公開を1週間遅らせることとなった。蓋を開けてみると公開第1週の興行成績は2週目のスターウォーズにもはるかに及ばず、同時期に公開されたポケモンの方が人気が上だった。制作費23億円、目標興行収入60億円に対して、結局興行成績が7〜8億円止まりだったそうだ。これは惨憺たる敗北と云わねばるまい。それでも徳間社長は落ち込むことなく、その後も精力的にご活躍されていたみたいなので、やっぱり大物だ。
最後のプロデュース作品、宮崎駿監督の新作は来年の夏公開。今からワクワク楽しみだ。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]