そよ日暮らし の そよふぉとノート
もくじだよ|きのうへ|あしたへ


2005年03月19日(土)  【題詠マラソン2005】参加作品 20〜27 & 過去ログより[雪]









020:楽

解散の儀式でしょうかさえずりを音楽として鳥の混群



021:うたた寝

うたた寝のつららすっかり満ち足りてげになにげなく春にとけこむ



022:弓

弓なりにしなつたままの三月の枝にまだ降る雪の伝言



023:うさぎ

アンテナをぴぴんとたてた野うさぎのやうな目をする彼の深刻



024:チョコレート

あと何度ゆきが降るかな ふたりぶん入れてしまったホットチョコレート



025:泳

泳いではいけない海に神々が放つ魚のやうに あなたは



026:蜘蛛

蜘蛛の子が散らばるように心配がぱぁっと晴れてゆくねあえたら



027:液体

お返事を待っているまに液体になってしまった   雪のことだよ















▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

以下は、題詠マラソン2005会場より、お借りしてきた短歌です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
過去ログ36までの[雪]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[雪]というお題はありませんが、
過去ログ【36】までの中から、[雪]で、検索させていただきました。
ヒットした191件の中から、特に好きなお歌を20首、
以下に掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1465] 001:声
しのざき香澄 2005年03月02日 (水) 10時19分

歓声の中きみは鳥になったね 体育館の外は雪です

*

上句のリズムにすこし戸惑った分、
あとにつづく「体育館の外は雪です」の七七が、うつくしく、
ほっとやさしく響いてきました。

「たいいくかんの・・・」 と 正しく発音することに喜びを感じてしまい
ゆっくりと何回も読んでみました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[6896] 001:声
植松法子 2005年03月14日 (月) 21時33分

あたたかき陽の差しくればおちこちに解けゆく雪の声のつぶつぶ

*

恥ずかしながら「おちこち」という言葉を知りませんでした。
調べようと思い、「おちこち」と打ったところで「遠近」と変換されて知りました。

「おちこちに解けゆく雪の声のつぶつぶ」

つぶつぶたちのつぶやきが、聞こえてきます。
・・・こちらでも、そんなけはいが濃くなってきたこのごろです。(3/18現在@北国)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[3094] 010:線路
宮野友和 2005年03月05日 (土) 09時45分

人びとは寒き息吐く線路には雪ははだらに降り積もりゐる

*

ひきつづき恥ずかしながら(^^♪
「はだら」という言葉を知りませんでした。
まだらとよく似た意味あいなのですね。
斑雪(はだれゆき)という雪の名前も、いま知りました。

たよりなげな心象風景や、しずけさを物語るのにも、
とてもしっくりとくる言葉ですね・・・「雪ははだらに降り積もりゐる」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[2626] 045:パズル
春畑 茜 2005年03月04日 (金) 14時22分

気みじかきわれはパズルが嫌いなり千に散らばる雪の金閣

*

「千に散らばる雪の金閣」 すてきです。

誰かを待っている部屋の、
窓辺の机に散らばっている白色と金色ばかりのジクソーパズル・・・

その美しさといらだちに、うっとりとしてしまうのでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[2798] 003:つぼみ
本田瑞穂 2005年03月04日 (金) 21時21分

おそい雪つもらせているふくらんだつぼみあなたはわたしの自慢


*

あぁ。ほんださん。


すきです。


えへ (^^ゞ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[3021] 074:麻酔
葛城 2005年03月05日 (土) 01時06分

さらさらと雪は降り積む細胞を深く眠らす麻酔となりて

*

「細胞を深く眠らす麻酔となりて」
とてもとても共感しました。

「麻酔」というお題への投稿は、まだ少数ですが、
563人全員分が出揃ったあとにも、わたしにとっては
これ以上しっくりとくる「麻酔」はないと思われます。
 この冬のわたしのまわりの雪たちは、もぅほんとうに、
「細胞を深く眠らす麻酔」と思えるものでした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[3294] 080:書
船坂圭之介 2005年03月05日 (土) 22時12分

雪に明け雪に暮れ行く黙示めく冬のひと日に書を一つ為す

*

「雪」で検索をかけたのは、
こんなお歌に出会うためでした。

わたしには描ききれない冬のひと日が、整然と
詠まれてここにありました。

とてもうれしぃことでした。

「黙示めく」がすてきなのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[7184] 011:都
田丸まひる 2005年03月15日 (火) 21時18分

ジオラマの都市にも雪が降るように窓際にやる 泣いてもいいよ

*

まひるちゃんが、いつも書いてくださるような、
簡潔でいて的を得ていて、作者が「はっ」とするような
そんな感想を書いて恩返しがしたいのですが・・・
・・・なにぶん力不足で、ちっとも真似ができません。(ごめんね。)

泣くことを許されて泣く箱庭の少女の影が窓に映ってみえました。

甲斐性のある雪がここにも降っていました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[7159] 001:声
荻原裕幸 2005年03月15日 (火) 19時57分

それからは声だけがあなたのなかへ入つて春の雪を降らせた

*

昨年、題詠マラソン2004会場にて、荻原さんの�爐劼个蠅硫劉瓩鮓�つけたときには、
画面に向かって、ひとり感嘆の声をもらしたものでした。

「あをぞらを逆さまにしたぬくもりのあなたのなかをひばりが游ぐ」

この一年、なんども口ずさんできた歌でした。

そして今年の 「それからは・・・・」
この歌は、昨年のひばりが游いだそのあとの物語なのだと感じました。
(勝手な思い込みにちがいありませんが(^^ゞ 

やさしさの象徴としての「春の雪」でありますように。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[7249] 015:友
伊波虎英 2005年03月16日 (水) 00時40分

  ピーター・ガブリエルのアルバム『SO』。
  3曲目に収録されてゐるケイト・ブッシュとの
  デュエット「 Don't give up 」をくりかへし聴く。
   ♪Don't give up 'cause you have friends
    Don't give up you're not the only one ……

来む来むと友待雪の上(へ)に降れる雪とめどなく歌声は沁む

*

「雪とめどなく歌声は沁む」ここのところが大好きでした。
とめどなく雪の降る日は、いろんなものが沁みこむのです。わたしも。

そして。

雪やこんこ あられやこんこ♪ の 「来む来む」と、
その人を待つ、待ち遠しさの「来む来む」と、
そしてさらには 「come come」なんてふうにも読めて
とても楽しく拝見しました。

わたくしも、こっそりとこんな遊びがしてみたいです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[5445] 002:色(再投稿)
やそおとめ 2005年03月10日 (木) 18時57分

ちちふさのふつくら透ける色をもて雪餅草の雄花序(ゆうくわじよ)は呼ぶ

*

今回は、「雪そのもの」が詠まれているお歌を探していたので、
一度は通り過ぎようとしたお歌でした。
けれども、このお歌から立ちのぼる清潔な高貴な空気が気になって、
「呼ぶ」に呼ばれて立ちどまり、手にとらせていただきました。

「雪持草(ユキモチソウ)」を調べてみました。
はじめて見る花でした。
凛とした立ち居姿の花でした。

詠われている物について無知であったとしても、
好きな匂いの歌は、なんとなく届いてくるものではありますが、
この花の姿を知っているか否かでは、ずいぶんちがってくるものでした。

知らない花の名前に出会ったときには、
時間の許す限り、調べて知っていきたいものだなん・・・と思ったしだい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下は、「あぁ。好きだなぁ。おぼえておきたいなぁ。」と思ったものを、
ただ並べさせていただきます。ごめんなさい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[4902] 019:アラビア
足立尚彦 2005年03月09日 (水) 10時24分
アラビア語で雪は何と言うんだろう「ゆき」と言いつつ雪を見ている


[5268] 007:発見
杉山理紀 2005年03月10日 (木) 03時31分
ふたりして何かを待って降る雪の第一発見者になる予定


[5775] 052:螺旋 
さよこ 2005年03月11日 (金) 16時23分
13年飼っていた猫雪の日に螺旋階段昇ってきえた


[5852] 019:アラビア
今泉洋子 2005年03月11日 (金) 19時05分
アラビアの猫のお話猫好きの母と子の夜はしんしんと雪 


[1404] 092:届
斉藤真伸 2005年03月02日 (水) 01時17分
新雪を長靴が踏むおとのして郵便ポストに朝刊届く


[2219] 001:声
舟橋剛二 2005年03月03日 (木) 17時15分
雪積もりしなる枝から目をそらす耳に聴こえぬ声のするどさ


[2719] 006:時
あきひろ 2005年03月04日 (金) 18時45分
亡き母の二十回忌もまた同じ曇り時々小雪の舞う日


[2983] 061:じゃがいも
葛城 2005年03月05日 (土) 00時08分
ことことと鍋が泡噴くじゃがいもの煮える頃には雪も止みそう


[2905] 038:横浜
天藤結香里 2005年03月04日 (金) 23時01分
しあわせのかけらのように小雪降る横浜みなとみらいのデ・ジャ・ブ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おしまい。



そよ |MAIL |HomePage

My追加