東京の片隅から
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2021年11月13日(土) |
なにいってるかわからない |
昨日の切符の話もそうなんだけど、こちら側が一般常識だと思っている事象が現在既に存在しなくて、子どもに話が通じないというパターンが散見される。 私の親世代と私の世代には連続性があるが、私の世代と子どもの世代の間には断絶がある。ジェネレーションギャップどころの話ではなく、タイムスリップに近いかもしれない。 すこし前の小説が読まれなくなっているのも原因の一つに「何を言っているのかわからない」というのがあるんだろうな、と思う。よく本を読む子だったらこれまで触れてきた言葉の蓄積で類推できるんだろうけど、いきなり名作系を読んで知らない言葉がどんどん出てくるとお手上げだろう。 うちの子どものように視覚優勢タイプの場合は特にそう。朝ドラのように少し前の近現代を描くドラマだったり映画だったり映像に触れる機会がないとますますそういう傾向が高まるだろうなぁ。画像を検索して、店ながら説明することも多い。歌謡曲も説明しながらじゃないとわけわからないらしい。 ライトノベルがファンタジーばかりなのは「フィクションである」というのがはっきりしているぶん、「知らない事象」がほとんどなわけで、逆にハードルが低くなっているのかもしれない、と思う。
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