東京の片隅から
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帰りの電車の中、おそらく同年代と思われる女性二人が乗ってきて、私の斜め前に立つ。イマドキの働く女性的なきちんとした格好。話しぶりからすると友人ではなく、会社の親しい同僚といった雰囲気。 最初はお洒落の話で、「やっぱりあともうちょっと背が欲しいのよね〜162cmとか」といいつつ、こちらを見る目つき。まぁ私は平均身長よりもかなり背が低い上にスニーカーだしシャツにチノパンだからあからさまに格好に気を遣っていないけど、なんだその妙に具体的な数字は、と思いつつ向こうの「お洒落に気を遣わなければ女として失格よね」みたいな視線を感じるわけだ。
彼女の目が私の頭のてっぺんから下がっていって、手すりをつかむ手で止まったのがわかる。
あ、そういうことなのね。
「なんでこんな構わない女が左手に指輪しているわけ?」みたいな視線。
彼女の連れはそれには気づいていないようで、普通に世間話は続いているんだけど、こっちの手元をちらちら見る視線が微妙で、先に降りてくれて正直ほっとした。 ここまであからさまなのは初めてだったかもしれない。
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